「ももいろクローバーの妹分」としてデビューしたアイドルグループ「私立恵比寿中学」が4月15日に日本武道館でライブを行い、瑞季、杏野なつ、鈴木裕乃の3人がグループから“転校”した。グループ結成当初から活動してきた彼女たちは、なぜグループからの離脱を決めたのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.113で、今回転校したメンバーの1人、杏野なつはこう語っている。
「転校のことはメジャーデビューしたときからずっと考えていました。もともとスカウトされてこの世界に入ったので、昔から歌が好きだったとかダンスが好きだったとか、そういうタイプではなかったんです。アイドルって歌もダンスもお芝居も、いろいろなことができるじゃないですか。そうやっていろいろやっていく中で、どれが一番好きなんだろうって思ったときに、やっぱりお芝居が好きなんだなって思って」
女優の中では井上真央が憧れの存在で、「大学もしっかり出ていて、演技を見ていても、教養がある人なんだろうなっていうのを見ていて感じる」と語る杏野。そんな井上を見て、自分も大学に進みたいと考えた彼女だが、決断に至るまでには思い悩んだ時期もあったようだ。
「歌って踊ることも好きだし、だけどどこかで辞めるという決断をしないと大学にも行けなくなるし。それで本当に迷っていて。日本青年館(2012年7月)に立ったときはすごい楽しかった。もうちょっと頑張ろうかなって思っていました。でも、高校生になって、単位とか出席日数がある中でテスト当日まで仕事が入っている状態で、自分の目標としている成績を取らなきゃいけないっていうので相当にいっぱいいっぱいになってしまって。
すごい負けず嫌いな性格なので、エビ中の活動も学校の勉強もどちらも手を抜きたくないんです。だからエビ中をもういいかなって思ってしまう瞬間や、勉強をもういいかなって思ってしまう瞬間がある自分が許せなかったんです」
そして、辞めると決まってからメンバーに伝えるまでには1か月ほど時間があり、「いつか伝えなくちゃいけない」という杏野と、それに薄々気付いていたメンバーの間には、お互いに葛藤があったのだとか。しかし転校することを伝えた時には、メンバー全員が本当に涙を流してくれ、「そうやって涙してくれる形で辞めるって伝えられてよかったなって思いました」と語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.113(2014年4月12日発売/太田出版)
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