男性が気になる女性をデートに誘い出すことに成功し、二人きりで食事をしてちょっと良い雰囲気になったなら、必然的に「さらに先」に進みたいという欲が出てくるものです。バーのカウンターに座り、お互いにお酒を飲んで気分が楽しくなった頃、ちょっとだけ色っぽい話しがしたい──そういう時はどんな話題がベストなのでしょう? 『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』の著者で人気恋愛コラムニストであるbar bossaのマスター・林伸次さんに聞いてみました。
「これはものすごく女性にモテる男性のお客さんに聞いたんですけど、恋愛モードに持ち込みたいときや色っぽい話をしたいときは、下ネタじゃなくて『キス』の話をするのがいいそうですよ。キスの話題は生々しくないし、よく『キス魔』っていますけど、あれはだいたい女性がなるようなので、多分女性は本能的にキスが好きなんだと思うんです。だから、多分女性もキスの話についてはそこまで嫌がらない人が多いはずです」
カウンターでキスの話なんて、なんだかちょっと照れくさい気もしますが、さらに林さんは続けます。
「また、その男性が言っていたのが、『デート中に3回“キスしたい”というと、絶対に女性はキスさせてくれる』というもの。彼が言うには、ちょっと2人の雰囲気が盛り上がってきたときに、『ねぇ、キスしたい』と女性に言うと、人前だしお店にいるわけだし、『なに言ってるの』と普通にお断りされてしまうそうです。
そこで、お店を出て歩いているときにまた『キスしたい』と言ってみる。すると女性はまた『もう……』と言って断るんですね。そこからちょっと暗いところに入ってまた『キスしたい』と言うと、ほぼ確実にその女性とキスできるんだそうです」
これは、「キスしたい」と相手に告げることによって、女性がその男性とのキスをまず想像し、そんな風に気持ちがモヤモヤしているところで、続けて「キスしたい」と言われることで、「もう、しかたないな」と、つい唇を許してしまうのだとか。
ネットのヘビーユーザーからは、「※ただしイケメンに限る」というツッコミも入りそうな、なんとも大人の男の恋愛術……。全国の男性は、もちろんお互いある程度「良い雰囲気」ができてこそ成立する話ということを心した上で、ぜひお試しいただきたいと思います。
◆ケトル VOL.19(2014年6月14日発売)
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