5人組バンド「HAPPY」 「バンド名を変えたら音もハッピーな感じに」 

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京都府北部の綾部市で生まれ育った5人組バンド「HAPPY」のファーストアルバム『HELLO』が8月6日にリリースされた。メンバー全員が幼なじみの間柄という彼らは、どんな学生時代を送ってきたのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.115で、メンバーはこのように語っている。

Alec(ボーカル/ギター) 「まわりの友達も今の音楽シーンとかにはあんまり興味がなくて、それよりは自分がかっこいいと思う昔の音楽を聴いてる感じでしたね。たとえばドアーズとか、60年代のサイケとか」

Chew(ギター/シンセサイザー) 「僕らが住んでいたところは畑と山と川ばっかりなんです。バンドの練習も、スタジオなんてなかったし」

Syu(ベース/シンセサイザー) 「中学校の頃は寺でパンクやってたもんな(笑)」

活動開始当初から数多くのイベントに出演し、時にはライブのために鈍行で12時間かけて東京に来ることもあったという彼ら。そうした場数を踏む中で、徐々に彼らは「今の時代を捉えた音楽を作りたい」という思いを強めていく。

Chew 「たとえばMGMT(ニューヨークのサイケポップデュオ)とかジャスティス(フランスのエレクトロデュオ)って、過去の音楽をしっかり消化したうえで、その時代にしかできない音楽をやってたじゃないですか。そういうところに僕らもむっちゃ惹かれて」

Syu 「00年代の音楽はHAPPYを組んだあたりから聴くようになりました。あと、このバンド名に変えたら音もハッピーな感じになって(笑)。まわりからHAPPYと呼ばれているうちに自然とそうなったというか」

曲調の幅広さもさることながら、鮮やかな色彩が感じられるサウンドが心地よい彼ら。アルバムからはサイケデリック・ミュージックからの影響も感じられる彼らだが、どんな目標があるのだろう?

Alec 「これはめっちゃデカい目標なんですけど、いつかは五感全部で体感するようなライブをやりたいんですよね。音のイメージに触れたり、その匂いを感じ取れたりするようなライブ。僕ら、バンドを始めた頃から夢だけはめっちゃデカくて(笑)」

彼らの平均年齢はまだ20歳。8月からはライブツアーで全国を回っており、彼らは“デカい夢”に着実に一歩ずつ近づいている。

◆『クイック・ジャパン』vol.115(2014年8月11日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.115

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。