10月28日(火)より、千葉市中央区の「千葉市美術館」にて、10月26日に亡くなった前衛芸術家・赤瀬川原平の業績を振り返る展覧会『赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで』が開催される。
赤瀬川原平は前衛芸術家、漫画家・イラストレーター、小説家・エッセイスト、写真家など多彩な顔を持つ芸術家。1960年代から前衛美術家として活動し、千円札を印刷した作品『模型千円札』が通貨及証券模造取締法違反に問われ、「芸術か犯罪か」を巡る裁判(有罪判決が確定)が注目を集める一方、70年代からは「尾辻克彦」の名で小説を発表し、81年に芥川賞を受賞。また、用途が不明な物を表す「トマソン」、加齢に伴う物忘れを言い換えた「老人力」など、数々の新語も生み出した。
同展は、500点以上の赤瀬川の作品や資料を通じて、彼の創作人生を振り返る展覧会。「千円札裁判」の関連資料を含む60年代の前衛美術作品をはじめ、70年代の漫画やイラスト、尾辻克彦の原稿、「トマソン」が生まれた「路上観察学会」の仕事、写真家らとの「ライカ同盟」の活動など、赤瀬川の幅広い活動が一望できる。
『赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで』は、2014年10月28日(火)~12月23日(火・祝)まで、千葉市美術館(千葉市中央区中央3-10-8 京成「千葉中央駅」徒歩10分)にて開催。開館時間は10:00~18:00(金・土は20:00まで)。休館日は11月4日、12月1日。観覧料は一般1000円。(文中敬称略)
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