デビュー15周年のラブサイケデリコ 音楽シーンの変化を語る

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今年でデビュー15周年となるLOVE PSYCHEDELICOのベスト盤が、2月18日に2枚同時にリリースされた。2000年のデビューアルバムがいきなり160万枚という爆発的なセールスを記録したLOVE PSYCHEDELICOだが、このタイミングでなぜベスト盤を発表したのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.118で、KUMIとNAOKIはこのように語っている。

KUMI 「振り返ってみれば『けっこう経ったなぁ』って感じ(笑)。その間には最近の曲で私たちのことを知ってくれた人も多いだろうし、そういう人たちにも改めて、私たちの昔の曲も聴いてほしいなあって思って」

NAOKI 「今の時代、入口はなんでもいいと思うんですよ。でも、自分が昔レッド・ツェッペリンを最初に聴いたのはベスト盤だったし、こういう時代でもベスト盤が入口として果たす役割はまだあるんじゃないかなって」

デビュー当時は、「10年経って残るのは僕らじゃなくて、僕らの曲だから」というのが口癖だったと語るNAOKI。デビュー作の成功後もコンスタントにヒット作を世に送り出してきた彼らだが、現在の音楽を巡る環境の変化は、どのように映っているのか?

NAOKI 「この先、音楽に値段がつかなくなる時代がやってくるとして、実は音楽を発信する人間として、心の底でそれを歓迎しているところもあるんですよ。ルネサンスの時代には教会に行かなきゃ音楽を聴けなかったわけだし、それで音楽がなくなるわけではなくて、音楽がもともとあった姿に戻ってきたというだけだから」

KUMI 「録音物を音楽で聴く時代がこれまでずっと続いてきたわけだけど、やっぱり音楽の本質って生にあるんですよ。もちろんスタジオで作品を作るのは大好きだし、それはこれからも続けていくけど、ライブの比重は自分たちにとっても大きくなってきてますね」

そう語る2人は、「いい楽曲を作っていかないと、ライブが楽しくない」(NAOKI)、「楽曲作りというのは、これまで以上に大切」(KUMI)と、息はピッタリ。5月からのツアーには、2人のラブコールに応え、ドラマーとして高橋幸宏が全日程参加するそうで、15周年という節目の1年は充実した年になりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.118(2015年2月13日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.118

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。