昨年3月、高校卒業とほぼ同時期にファースト・アルバム『しおり』を発売した新山詩織のセカンド・アルバム『ハローグッバイ』が6月17日にリリースされた。少女のようなあどけなさを残しながらも、アコースティック・ギターを奏でながら情熱的に歌い上げる彼女だが、これまでのアルバムはどのような思いでつくられたのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.120で、新山はこのように語っている。
「『しおり』には、学生時代の新山詩織がそのまま詰まってるんです。いま振り返ると、あの頃は本当に大切な時期だった。もちろんつらいこともありました。でも、もしあのモヤモヤがなかったら、私は今こうして歌ってなかったのかもしれないから。同時に、自分が学生の頃から少しずつ変わってきているのも感じてて、最初はそれがなかなかうまく歌詞や曲にできなかったんです。それで卒業後はすこし空回りしちゃったり」
今は、もうすぐ20歳になることをすごく意識しているという新山。そういった“空回り”を経てたどり着いた2枚目のアルバムは、どんな作品が出来上がったのだろう?
「周りから“最近の歌詞は誰かに向けられてるものが多いね”と言われて、“本当だ! 私、今も友達のことを思いながら書いてる”と気付いたんですよね。それで、今度のアルバムは『相手に思いを伝える』をテーマにしたいと思って。だから、今回のアルバムには実話も混ぜた歌詞もけっこう多いんです」
ファンからの手紙には、「一緒に悩みながら答えを見つけていくような曲が多くて、自分が踏み出すきっかけになってます」というものもあったのだとか。伝えることの大切さに拘る彼女は、中学生の頃からずっと文通を続けている友達がおり、「メールにはない、手紙ならではの伝わり方って、やっぱりありますよね」と語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.120(2015年6月12日発売/太田出版)
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