連ドラ初主演の芳根京子 「いい意味で計画が崩れちゃった」

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NHKの朝ドラ『花子とアン』や、ももいろクローバーZの主演映画『幕が上がる』で、一躍注目を集めた芳根京子(18)の初主演ドラマ『表参道高校合唱部!』が、いよいよ明日最終回を迎える。実に1000人の中から主役に抜擢された彼女だが、主演を任されたことに対するプレッシャーはなかったのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.121で、芳根はこう語っている。

「クラインイン前はその気持ちしかなくて、『主役だから……』で始まる言葉が自分の中ですごく多かったです。でも撮影が始まって『主役だからがんばらなきゃいけない』ってことはないんだなっていうのが分かりました。

『表参道高校合唱部!』はみんなで作るものなんです。そりゃ誰よりも作品を愛さなきゃいけないし、作品のことを考えなきゃいけないけど、演じるにあたってそこまで大きく気持ちを変える必要はないんだと気付きました」

撮影に際しては、クランクインの1か月前から合唱練習を行なったため、「すんなり現場に溶け込めた」と語る芳根。しかし連ドラ主演を果たし、次なる目標はどこに定めているのだろう?

「連ドラ主演がずっと目標でしたから、いい意味で計画が崩れちゃった。主演が決まってすぐ、思い立って北海道のおじいちゃんの家に行ったんです。直感で、今行かないともう会えない気がして。

おじいちゃんは、『お芝居の仕事は大変だと思うけど、つらいと思うけど、何事も最後までちゃんとやりきれよ』って言ってくれました。そのとき正直ちゃんと自分が主演を務められるのか不安でモヤモヤしていたけど、ああそうかって心が晴れたというか、あらためてこの仕事をがんばろうと思った瞬間でした」

それからほどなくしておじいさんは亡くなってしまい、仕事をがんばろうという思いは余計に強くなったのだそう。急成長を続ける彼女は、

「こんなこと言っていいか分からないけど、私今の仕事を『仕事』っていう目であんまり見ていないかもしれません。すごく好きなことをやらせてもらっていて、毎日が楽しくて、本当に幸せで。与えて頂いた役を一つひとつ大切にして、いつか私を必要だと思ってくれる作品に出会えたらなと思っています。そのために力をつけていかなくっちゃ」

と、さらなる飛躍を誓っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.121(2015年8月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.121

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。