10月16日(金)より、東京・上野の国立西洋美術館にて、地中海地域の古代文明がもたらした“金”の傑作を、金を題材とする絵画とともに紹介する展覧会『黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝』が開催されている。
1972年、東欧・ブルガリアの黒海沿岸の街・ヴァルナで300基もの墓が発見され、そこから大量の金製品が出土。その品々は、今から6000年以上前に作られた世界最古の金製品であることが判明した。そしてその後3000年以上の時を経て、優れた金細工技術を誇るエトルリア文明がイタリア半島で繁栄。同展は、地中海地域にスポットをあて、そこに栄えた古代文明が作り上げた“金”にまつわる品々を紹介する。
会場は、「世界最古の金」「古代ギリシャ」「トラキア」「エトルリアと古代ローマ」の4つの章に分かれており、ヴァチカン美術館、オルセー美術館、プラド美術館ほか、世界屈指の美術館や博物館から貴重な品々が集結。
ヴァルナから出土した紀元前5000年期の腕輪や錫杖、細密な細工が施された紀元前のギリシャの耳飾りや首飾り、トラキアで発掘された3000年以上前の「ヴァルチトランの遺宝」、ブルガリアで2012年に発見された紀元前4~3世紀の「らせん状のディアデマ(頭飾り)」ほか、眩いばかりのお宝が会場を埋め尽くしている。
『黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝』は、2015年10月16日(金)~2016年1月11日(月・祝)まで、国立西洋美術館(台東区上野公園7-7 JR「上野駅」徒歩1分)にて開催。開館時間は9:30~17:30(金曜日は20:00まで)。休館日は月曜日(ただし11月2日、11月23日、1月4日、1月11日は開館)、11月24日、12月28日~1月1日。観覧料金は当日一般1600円。
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