水仕事が多いのになぜ? 花屋さんが長靴を履かない理由

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小学生の女の子の「なりたい職業アンケート」で、お菓子屋さんやケーキ屋さんと並ぶ人気の職業が「花屋さん」。店の前を通るだけでも心が踊るのが花屋ですが、本当に花屋さんになるにはどんなアイテムを揃えれば良いのでしょうか? 

まず、「武士か花屋か」というぐらい花屋にとって大事なのが刃物。なかでも使用頻度が高いのは花鋏と剪定鋏です。花鋏は気に入ったものを長く使い続ける人もいれば、3か月おきに買い換える人も。買い替えのタイミングは、母の日の後など繁忙期が終わった時などのようです。

剪定鋏は太い枝を切る時に使用しますが、人によってはグリップ部分のバネをあえて外し、花鋏と同じ感覚で使うことも。バラなどをスパっと切り落としたい時は、フローリストナイフを使用します。そして意外なところではノコギリ。枝モノを多く取り扱うお店では、ノコギリだけでも3種類を使い分けるそうです

着用しない花屋さんも多いですが、花粉や草のアクで服が汚れるのを防ぐのに有効なのがエプロンです。腰から鋏ケースを下げるのが主流で、腰から巻くギャルソンタイプも人気。ちなみに自宅などでハサミを使った後、つい腰のポケットに仕舞いそうになる「花屋あるある」もあるようです。

そして「足元」ですが、こちらに関しては大きな勘違いがあるよう。花屋さんといえば長靴というイメージがありますが、実際はほとんどの花屋さんが履いていません。長靴を履くのは土いじりが多い園芸店で、切り花がメインのお店なら、スニーカーのほうがかえって動きやすいそう。このほか「じょうろ」「スコップ」「ラッピング材」「オアシス(水を含ませるスポンジ)」「(花首に巻きつける)ワイヤー」が、さながら花屋の7つ道具となるようです。

◆ケトル VOL.30(2016年4月14日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。