4月から放送が始まったマクロスシリーズの最新作『マクロスΔ』のヒロインに、演技も歌も未経験の新人・鈴木みのりが抜擢された。18歳の鈴木は今年の春に高校を卒業し、出身の愛知から上京したばかりだが、いきなり大役をもらったことに戸惑いはなかったのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.125で、鈴木はこう語っている。
「最初はとても緊張していて、まわりとしゃべることができなかったんですけど、作中に出てくる戦術音楽ユニット“ワルキューレ”の声優さんを中心にすごくよくしてくださって、今は皆さんと話をさせていただいていて、あったかい現場だなあ、と実感しています。プロの声優は、音響監督の指示に従って演技を変えていく対応力の高さがすごくて。キャラクターのことをずっと考えていて、すごく難しい指示を出されても、挑み続けるんですよね」
周囲の温かさに触れる一方で、プロのレベルの高さへの戸惑いを見せる鈴木。しかし今後は、声優だけでなく、歌や演技、イベント、ラジオパーソナリティーなどの仕事も舞い込んでくるはずだ。その点についてはどう考えているのか?
「やるからには中途半端にならないように、歌や演技一本でやっている方に負けないくらいに、と思っています。マクロスでなかったら、いきなりこんなになんでもやらせていただけてないと思うんです。私のやりたいと思っていたことが全部マクロスのおかげで叶えられる、そういうチャンスをいただけたから、よく『18歳、若いね』と言っていただけるのですが、そこに甘えずに、実力をつけていきたいです」
最近ではパソコンを買い、作曲にもチャレンジしたいと思っているのだそう。
「私にしかできないキャラクターや音楽をやれるようになって、声優界を代表できるような存在になれたらな」
と、今後の夢を語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.125(2016年4月22日発売/太田出版)
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