YAZAWAが「漢字とひらがなだけは勉強しろ」と語った日

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大晦日の国民的行事といえば『紅白歌合戦』。2009年には、「矢沢永吉が紅白に出る!」と、大きな話題になりましたが、実はその約30年も前に、永ちゃんは教育テレビの『若い広場』に降臨していました。

『若い広場』は、第1期が1962年から1966年まで。そしていったん『若い世代』と番組名を改め、再び『若い広場』となった第2期が1969年から1982年まで続いた長寿番組でした。若者たちのスタジオ討論を中心に、オフコースの1年間の密着取材を行うなど、攻める番組作りで人気でしたが、その挑戦の最たるものが矢沢永吉の出演でした。

当時ほとんどテレビ出演を断っていた矢沢を口説き落とし、1980年2月10日についに放送が実現。NHKにアメ車で乗り付けた矢沢が、

「誰よりも有名になりたいと思った」
「金が欲しいって矢沢は言ってる。いわゆる安心感が欲しいんですよ」
「子どもには漢字とひらがなだけはちゃんと勉強しろ(と言って育てた)」

と、矢沢哲学を語る伝説が生まれたのでした。

◆ケトル VOL.34(2016年12月14日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。