メジャーデビューシングル発売からわずか8か月で紅白歌合戦初出場という快挙を果たした欅坂46で、デビュー以来すべての曲でセンターを務めるのが平手友梨奈だ。ミュージックビデオでは抜群の存在感を示し、メンバー最年少ながらグループを引っ張る彼女だが、そもそも彼女はなぜオーディションに応募したのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.129で、平手はこのように語っている。
「中2の夏に欅坂46のオーディションがあったんですけど、進路のことを考えていたんです。人見知りだし、人と話すことに対して苦手意識があったんですね。でも、きっとしゃべれば気の合う人がいる。その人を見つけたいっていう気持ちもあって。最初の一歩は自分から踏み出さなきゃだなって思って、オーディションを受けてみることにしたんです」
オーディションに合格したときのことを、「喜びとかはなくて、『受かっちゃった。どうしよう』でした(苦笑)」と振返る平手。グループでの活動が始まると、デビュー曲の『サイレントマジョリティ』ではセンターに抜擢されたが、戸惑いはなかったのだろうか?
「『本当に私でいいの?』って不安しかなかったですね。でも音源と歌詞を見たときにびっくりしました。かわいい系の曲かなと思っていたらすごくかっこよくて、歌詞が全部、私に言っているかのように聞こえたんです。私も自分の気持ちを言えない子でした。この歌を届けることで、いろいろな方々が一歩を踏み出せるきっかけにしていただけたらなって思いました」
すでに3曲でセンターを務め、グループの顔となった平手だが、「『また平手かぁ』って飽きられていないかな」と考えてしまうこともあるのだそう。そんな平手は、
「『メンバーがいなきゃ私はなにもできないです』ってことは、メンバーに伝え切れていないんです。言葉にするのは照れくさいですし。でも、『欅坂のおかげで私は居場所がみつかりました』ということ、メンバーやスタッフさんやファンのみなさんに対する『ありがとう』という気持ちが。パフォーマンスを通して伝わればいいなと思っているんです」
と、語っており、まだまだ成長は続きそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.129(2016年12月21日発売/太田出版)
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