昨年末の紅白歌合戦に初出場を果たした欅坂46で、ひとり“回り道”をしてグループに加入したのが長濱ねるだ。家族の強い反対にあい、最終審査を辞退したものの、3か月遅れで新メンバーとして加入した長濱だが、メンバーたちの前に初めて出ていくときは、どんな気持ちだったのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.129で、長濱はこのように語っている。
「正直な気持ちを言うと、怖かったです。みんなもまだお互いのことをわかってない、どういうグループになっていくのか手探り状態のときに新しくメンバーが入ってくるっていうのは、そりゃあびっくりするし戸惑うし、受け入れられないって感じるのは当たり前のことだしとは思っていました。
だから『絶対、アウェイだな』とはもともと思っていたんですけど、自分の加入が発表されたときにすごい悲鳴が聞こえて……。泣きたかったけど、みんなのほうが泣きたい気持ちなんだろうと思ったので、笑顔でいるように必死でした」
そんな経緯もあって、デビューシングルの選抜メンバーからは漏れてしまい、「自分が最終審査を受けていないっていう負い目は、ずっと感じている」と語る長濱。しかしメンバーとの関係性は、ドラマ(『徳山大五郎を誰が殺したか?』)の撮影ですっかり変わったようだ。
「撮影中の2か月間はずうっと一緒だったので、自分を取り繕えなくなるというか、自分の素を出さざるを得なくなっていったんです。欅ってあんまり自分勝手に我を出す人が少ないので、みんなときには自分の気持ちを我慢して仲良く優しく思いやってっていう感じだったのが、ドラマをきっかけに本当の自分を見せられるようになった。
演技に関しても全員が初体験だったから試行錯誤の繰り返しだったし、メンバーで一致団結するしか乗り越えられないと思ったから、みんなで仲間意識を持って助け合うことができたんです」
セカンドシングルで初の選抜入りが決まった際には、メンバーみんなが「良かったね!」と言ってくれ、「本当にうれしかった」と語る長濱。スタートは他のメンバーから遅れた彼女は、「けやき坂46」(ひらがなけやき)も兼任しており、今後グループ内での存在感はますます高まりそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.129(2016年12月21日発売/太田出版)
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