今年1月、ONE OK ROCKのTakaが、北米ツアーにおける日本人ファンのマナーに対してInstagramで苦言を呈し、騒動となった。「海外ライブでマナーを守らない行動を取り、常に最前列を占拠する日本人のファンに対して、どう接していいのかわからなくなった」という発言の真意はどこにあるのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.130でTakaはこのように語っている。
「文章的に言えば、本当に足りてない文章なんです。SNSっていう場所では言葉が一番ですから、僕の喋ってる表情やトーンもまったく伝わらないじゃないですか。僕も歌詞を書く人間なんだから、もう少し綺麗に書けば良かったと思うんですけど。
あれを書いたのはちょっと傷つく言葉を使ってしまうかもしれないけれど、ONE OK ROCKっていうバンドを誤解して好きになってほしくないっていう思いでした。もちろん、それをどうやって伝えるのかが、本当は一番大切なことだと知ってるんですけどね」
しかし結果的には言葉が足らず、さまざまな声があがったTakaの発言。アイドルやダンスグループに在籍した経験を持つメンバーで構成されたONE OK ROCKの現在の状況は、バンドの活動初期にも似ているという。
「僕らがバンドをやり始めた時は、ライブハウスなのにハイヒール履いて、コートを着て、メイクして最前列にいるっていう子達が当時は沢山いて。僕らはその状況を本当に変えたかった。僕らはロックバンドなんだ、アイドルじゃない。今の自分たちのスタンスは変えられないんだ、と。
当然、当時も今も勘違いしてんなと思った人はいるかもしれないけれど、結局、バンドが成長すると生まれてきてしまう問題なんですよね。僕らはやっぱり自分たちの意思を貫き通すために活動し続けてきたから、このタイミングでしっかりと言わなきゃいけないなっていうのもありました」
「申し訳なかったなと思うのは『日本のファン』って書いちゃったこと」「本当に一部の人たちのこと」と、説明するTakaは、「愛すべきファン」に向け、
「全力で自分たちの愛と気持ちと音楽を一公演、一公演届けたいって思ってます」
というメッセージを送っている。こういった経験を踏まえた彼らの次のツアーが、騒動への答えになりそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.130(2017年2月24日発売/太田出版)
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