不倫をする人間にとって「車」は便利なアイテム。公共交通機関を利用していたら、それこそ誰に見られてしまうか分からないからだ。しかし車を使ったがために不倫がバレるというケースももちろん存在する。フリーライターのキンマサタカ氏がつづった『文春にバレない密会の方法』(太田出版)では、車で不倫がバレるのを防ぐテクニックを紹介している。
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車社会に住む御仁に残念なお知らせがある。それは、車で密会をした場合は、証拠を残さないほうが難しいということだ。たとえば、助手席に妻を乗せたときに、サンバイザー裏の鏡が綺麗になっていたら怪しまれるだろう。助手席に誰か(それも化粧直しをしそうな女性を)乗せたということに他ならないからだ。
密会のたびにチャイルドシートを外すという人は、固定ベルトや置く位置にも気をつけたい。家族旅行の最中に、些細なことで突っ込まれて、ボロを出すのは火を見るより明らか。原状回復が基本だ。
ETCは絶対に使ってはいけない。ネットで利用履歴を照会するサービスもあるし、SAに設置してあるETC利用履歴発行プリンターを利用すれば、一発で履歴が出てくる。カー用品小売店大手「オートバックス」の一部の大型店舗にもこのプリンターは設置してあるので、あっという間にあなたの行動が丸裸になってしまうのだ。ETC割引は惜しいが、有人の料金所で支払うようにしよう。密会とはカネがかかるものなのだから。
密会相手を車に乗せて移動するときに、注意する点を確認したい。まず、近場を走らないことはもちろん、待ち合わせ場所をコンビニ、ショッピングセンターの立体駐車場などに限定して、すぐに乗り込むこと。少しでも目撃される時間を減らして、リスクヘッジをしよう。
またカーナビも要注意だ。インターネットのサイトでこんな投稿を見かけた。
「人間やましいところがあるから隠そうとするのです。もしカーナビの履歴を調べて、きれいさっぱり履歴がいつも消去されていたならば、旦那さんは浮気をしている可能性があります」
その通りである。ただ、怪しまれたとしても、密会後には「目的地」「走行」履歴はきちんと消すべきだ。帰宅してからさらに目的地を登録してアリバイを作る必要もある。履歴のクリーンさを突っ込まれた場合は、「浮気をしていないのに、してないことを証明せよ、と悪魔の証明を求められ私はどうしたらいいのか」と悲嘆にくれた顔で答えて、なんとか乗り切ってほしい。
またスマホのカーナビアプリを活用するのもいい。近頃のアプリはカーナビに遜色ないくらいの性能を発揮してくれる。Google マップの「ナビ」機能は定期的にアップデートして日々改良されている。カーナビの履歴隠滅で忘れがちなのが、ラジオのチャンネルの戻し忘れだ。車に乗るときだけいつもと違う局を聞くというのも変な話ではないか。これも抜かりなく元に戻したい。
『文春にバレない密会の方法』/キンマサタカ・著/太田出版/1111円+税
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