ラブ・サイケデリコ 新作で目指した「新しいところ」とは

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LOVE PSYCHEDELICOが7月5日にニューアルバム『LOVE YOUR LOVE』をリリースした。今年でデビュー17年を迎える彼らだが、今作はどのような作品に仕上がったのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.132で、ボーカルのKUMIはこう語っている。

「毎回大体そうだけど、今回も最初にコンセプトを決めてたわけじゃなくて、なんとなくアルバムの制作に入っていったんだけど。アルバムのスタート地点になったのは、2014年に作った『Good Times,Bad Times』(2014年のジャックスCMソング)で。この曲を作ったときに、新しいところにまた 踏み出せたなって感じてて」

ギターのNAOKIによれば、「新しいところ」とは、「メロディとコードとアンサンブルが奏でるロック」だとか。しかし本質的には、LOVE PSYCHEDELICOが目指す方向は変わっていないようだ。NAOKIはいう。

「作風はそうやって変化しているかもしれないけど、いつの時代も自分たちが一番大切にしているのは普遍性で。その普遍性っていうのは 、メインストリームの音楽って意味じゃなくて、アヴァンギャルドな音楽にも、ポップ・ミュージックにも、どっちにも普遍性っていうのはあると思っていて。

そういうものを、そのときどきで探しているだけなんだよね。今回のアルバムだって、ミックスやマスタリングの段階になって初めて、『あれ?  今回はちょっと今までと違うかもしれないぞ』って気づいたような感じだから」

今作は、「自分たちが思い描いた音に一番 近づけるため」に、ミックスも自分たちでやったという彼ら。NAOKIは、

「このアルバムには13曲入ってる けど、別にそこに推し曲とかがあるわけじゃなくて、全部をひっくるめて『LOVE YOUR LOVE』という、ひとつの謎かけというか、問いかけになっていて。聴いてくれた人が、そこに色をつけてくれるというか。その人の日常の中で、いろんな解釈をしてくれるといいなと思っていて」

と語っており、全曲必聴の作品に仕上がったようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.132(2017年6月23日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.132

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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