大原櫻子 簡単に諦めない彼女を生み出した父の厳しい教え

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歌手として紅白歌合戦に出場する一方、ドラマ、映画、舞台でも活躍する大原櫻子。普通なら浮かれてしまう状況でも彼女が冷静なのは、父の影響があるようだ。彼は、大原にどんな影響を与えたのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.133で、大原はこのように語っている。

「父は理路整然としている人で、褒められるよりも冷静に正しいことを言われることが多いです。大原家には『どんな出来事があっても大きなものとしてとらえない』『ゴールをつくらない』という考えがあって。規模の大きなオーディションに受かっても、あくまでもそこがはじまり。常にスタートラインに立たされるんです」

小さい頃からダンスやピアノを習っていたものの、父から常に「上には上がいるよ」と言われていたという大原。父の厳しい教えが、彼女の向上心を育んだようだ。

「小学生のときに『つらいから、ピアノを辞めたい』と言ったら、父に『辞めるのは簡単だよ。それでもいいの?』と聞かれたんです。強烈なひと言ですよね(笑)。でもその通りだと思いましたし、そこから簡単に諦めないようになりました。もちろん、頑張ったら褒めてもらえることもありましたけど、どちらかと言うと厳しく言われて成長してきたタイプですね」

初めて演技をした頃は、「芝居になっていない」とはっきり言われたものの、その後、必死に頑張ったことで、“大原櫻子から出たもの”を感じてくれるようになったのだそう。はたから見ると、厳しすぎる父親のようにも思えるが、大原は、「櫻子がやりたいなら応援するよ、という変わらないスタンスが心の支えになる」と語っており、彼女にとってはかけがいのない存在のようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.133(2017年8月24日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.133

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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