TBSの安住紳一郎アナといえば、オリコンが行っている「好きな男性アナウンサー」で、5年連続1位に輝き、殿堂入りを達成。『ぴったんこカン・カン』『新・情報7days ニュースキャスター』『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』など、高視聴率番組を担当するテレビ界きっての人気アナだが、テレビでは観ることができない安住紳一郎アナの一面を垣間見ることができると話題なのがTBSラジオの『安住紳一郎の日曜天国』です。
2005年4月にスタートした同番組は、全ラジオ局ワイド番組トップの高聴取率を誇り、毎週日曜10時に放送されていることから、通称「にち10」と呼ばれています。番組を聴いたことがない人は、日曜午前の局アナの番組ということもあり、まったりした情報バラエティをイメージするかもしれません。しかしその実態はかなり違います。
ときに30分にも及ぶ安住アナのフリートークで番組が始まり、その暴走気味の内容には、新聞の投書欄にクレームが寄せられたことも。さらにスペシャルウィークや公開収録では数々の驚きの企画も実施。「局アナがそこまでやっていいの!?」と言いたくなる自由さに、思わず脱帽してしまいます。安住アナと番組関係者が12年の歴史の中から選びぬいた記憶に残る放送回を紹介しましょう。
【鳩レース開催】
春のスペシャルウィークに日本を代表するレース鳩を集め、TBSラジオがある赤坂から大宮(レース鳩専門誌『愛鳩の友』編集部がある)まで約28kmに及ぶ鳩レースを開催。6羽が出走し、その順位をリスナーに予想してもらいました。その結果、優勝は福島淳三鳩舎のフレンド・シップ。見事3連単を的中させたリスナーにはプレゼントも用意しました。ドラマチックなレース展開に安住アナも「鳩は生放送向き!」(2016年4月24 日放送)。
【公開放送でイリュージョン】
番組史上初となる赤坂での公開放送に気合が入った安住アナ。通常のトークセットから、わずか8秒でステージ上がスナックに変わるイリュージョンを披露しました。TBSらしく「ドリフの盆回り方式」によりすべて人力で行う仕掛けで、たった1回のステージにかかった制作費は400万円。おかげで番組は現在も緊縮財政を強いられているそうです(2016年11月6日放送)。
【パンダJAPAN結成】
番組内でパンダが生まれるたびに名前を予想し、これまで6頭の名前を見事的中(!)させてきた安住アナ。新たに生まれた上野動物園の赤ちゃんパンダの名前も的中させるべく、パンダエリートのリスナーたちを招集。名前予想の代表チーム「パンダJAPAN」を結成し、メンバーをパンダの本場である中国・四川省に調査のため派遣しました(2017年7月30日放送)。
※追記:上野動物園の赤ちゃんパンダの名前は「シャンシャン」に決定。見事7頭目の的中となりました。
◆安住紳一郎の日曜天国
出演者:安住紳一郎、中澤有美子ほか
放送開始:2005年4月10日
放送時間:日曜 10:00~11:55
◆ケトル VOL.39(2017年10月16日発売)
【関連リンク】
・ケトル VOL.39
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