ドラマ『ゆとりですがなにか』で強烈な印象を残した俳優・太賀の映画主演作『ポンチョに夜明けの風はらませて』が、10月28日に公開された。太賀は24歳、廣原暁監督が撮影時30歳と、若い世代の手で完成した同作だが、撮影はどんな雰囲気で進んだのだろうか? 2017年10月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.134で、太賀はこう語っている。
「たしかに年齢はそんなに遠くないと思うんですけど、実は近いという感覚もあまりなくて。監督には家族もいらっしゃるし、もう全然大人という感じで、僕はまだ半分子供みたいな気がしていて。でも普段おとなとしてふくまっている体裁の奥のほうに、映画に対する少年のように純粋な思いが垣間見えると、なんとも言えずつながった気持ちになれたというか」
大人と子供との違いを感じていたものの、「ここで結果を残したいという思いは共通していた」という太賀。20代前半の役者に話を聞くと、名前があがることも多い太賀は、俳優の父を持つ“二世俳優”だが、そういった境遇は彼にどんな影響を与えているのだろう?
「自分の境遇が人よりよかったなと思えるのは、役者という職業が、感覚として近かったことかな。会社に就職する生き方のほうが、どうやったらそうなれるのかわからない感覚だったので、役者の世界に対する距離感が近かったのは、よかったことかもしれないですね、もしかしたら。自分の親が、例えばハリウッドスターだったり、極端に有名だったりしたら、そういう方面での恩恵もあるんでしょうけど、僕の父は必ずしもそういう立ち位置ではないから……」
二世同士では共感する部分があるそうで、村上虹郎や新田真剣佑らと共演した時は、「あ、わかるわ~それ!」という瞬間があったのだそう。11月には『南瓜とマヨネーズ』が公開され、2018年には『海を駆ける』の公開も控えており、憧れの人として名前を上げた北野武の作品で彼の姿を見るのも夢ではなさそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.134(2017年10月24日発売/太田出版)
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・『クイック・ジャパン』vol.134
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