まんが原作者・批評家の大塚英志 講座「感情化する社会」を開講 

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1月19日(金)、神奈川県横浜市の「朝日カルチャーセンター 横浜教室」にて、まんが原作者、批評家の大塚英志の講座「感情化する社会」が開催される。

この講座は、まんが原作者、編集者、柳田民俗学やキャラクター小説の起源研究など、幅広い活動をつづける大塚が、相手の感情を汲み続ける行為=「感情労働」としての象徴天皇制をとおして社会への批評を試みるもの。大塚は昨年、今回の講座名と同じ『感情化する社会』(太田出版)という本を上梓しており、その第一章「感情天皇制論」では、

〈「感情化」とはあらゆる人々の自己表出が「感情」という形で外化することを互いに欲求しあう関係のことを意味する。理性や合理でなく、感情の交換が社会を動かす唯一のエンジンとなり、何よりも人は「感情」以外のコミュニケーションを忌避する。

(略)その結果、私たちは「感情」に対して理性的でありえることばを政治からジャーナリズム、文学にいたるまでことごとく葬っている。私たちは私たちに心地良い感情を提供することばしか、政治にもジャーナリズムにも文学にも求めず、その要求にそれらはいとも簡単に屈した。だからぼくは本書で敢えて不快なことばを連ねる〉

とつづっている

大塚英志の講座「感情化する社会」は、2018年1月19日(金)、「朝日カルチャーセンター 横浜教室」(横浜市西区高島2-16-1ルミネ横浜8階)にて開催。時間は19:00~20:30。受講料は会員 3024円、一般 3672円(税込み)。

【関連リンク】
感情化する社会-朝日カルチャーセンター
感情化する社会-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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