ファーストシングル『サイレントマジョリティー』以降、これまで発表された欅坂46のすべてのシングルでセンターを務めているのが平手友梨奈だ。MVやライブでは抜群の存在感を放つ平手だが、もともとは「変わりたい」という想いで、オーディションを受けたという経歴の持ち主。消極的だった少女は、なぜ積極的になれたのか? 2017年12月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.135で、平手はこう語っている。
「まったく思ってなかったんですよ。なんでこうなったんだろう……(笑)。でも、やっぱり曲を届けたいって想いでしょうね。もっとできることはいろいろあるなって思うんです。演出とか衣装とかカメラ割りとか。やっぱり欅坂の映像を何度も何度も観てるから『これだと伝わらないかもな』って思ったら言わずにいられないんですよね」
昨年8月の『ROCK IN JAPAN2017』では、自らのアイデアで水をかぶり、アリーナツアーの最終公演のソロ曲では、業火に包まれながらギターをかき鳴らして歌うなど、様々な演出に挑戦する平手。「メンバーにはあんまりそういうことは相談しないかもしれない」「やっぱり孤独にはなりますよ」と孤独感があることを隠さない平手だが、それも“曲を届ける”という想いから発しているものだという。
「自分が孤独を感じていないと、同じような気持ちを抱えている十代の子に届けられないんじゃないかなって。だからといって、無理に自分で自分を苦しめているわけでもないんですけどね。今、切ない思いをしている子に届けばいいなって思ってます。同じような気持ちでいる十代の子がどこかにいるっていうのは私にとって、すごく心強いんです」
これまでのアイドルグループとは明らかに異なるアプローチでファンに寄り添う欅坂46だが、不動のセンター・平手は、
「別にかっこいいとか可愛いって思われたいから欅坂をやっているわけじゃなくて……。人間のできることなら覗かれたくない感情やなかなか素直に表に出せないなにかを表現したいんです」
と、目指すところは一切ブレていないようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.135(2017年12月25日発売/太田出版)
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