老若男女、字幕がなくても楽しめる映画を作ってきたジャッキー・チェンは、言葉に頼らずにカラダで伝えるのが得意技。ビルから飛び降りたほうが面白いと思えば、自分で本当に飛び降りてしまうのがジャッキーですが、一方では数多くの名言を生み出しています。ジャッキーの名言を紹介しましょう。
【自分はこの人生でいちばんになりたいとは思わない。代わりに、ただひとつで唯一無二の存在になってやる】
もし一度はナンバーワンになれたとしても、いつかは追い抜かれてしまう。だったら、誰もやらないことをやってやれ。最初は「次のブルース・リー」として売り出されたことに対する反発から出た言葉でしたが、この決意が結果的に、ジャッキーを今も唯一無二のスターたらしめることになりました。
【手柄はくれてやる責任はオレがとる】
男なら誰でも意地を張りたいときがあるもの。『プロジェクトA』でジャッキー扮するドラゴン刑事は、周囲の反対を押し切って密輸犯が隠れている領事館に突っ込んでいきます。案の定、あと一歩のところで上層部からのストップが入るのですが、警察手帳を投げ捨てて、こんなシビれる捨てゼリフを言い放つのです。
【トーナメントでは、勝者は一番得点の高い人だ。本当の闘いでは、勝者は最後のパンチを入れた人だ】
映画の中で何度やられても立ち上がり、そして最後には大逆転を収めてきたジャッキーらしい座右の銘。負けて、負けて、負け続けたとしても、重要なのは最後の瞬間に自分の力で立っていること。「相手が君を叩きのめす前に、君に相手を叩きのめすだけのエネルギーがあれば、君が勝ちなのだ」とも。
【失うことも得ることも、成功することも失敗することも、すべてそのわけがある】
何年も世界を飛び回り、家族と過ごす時間がなかったジャッキー。それを後悔したこともあったそうですが、今はそんな日々を経たからこそ、家族の大切さがわかるといいます。何かを失ったら、何かを得る。後ろを振り返っても仕方ありません。起こったことは受け入れて、未来に向かうのが人生なのです。
【死んだら死んだでいいさ】
ジャッキーは危険なスタントに飛び込む際、何を考えているのか。その答えがこれ。『ポリス・ストーリー』の電飾ポール降下のスタントの直前に浮かんだ言葉だそうです。わずか数十秒のワンシーンで観客を驚かせるためだけに、自分の命すらあっさり投げ出してしまう。その心構えはとても真似できません!
◆ケトル VOL.40(2017年12月14日発売)
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