アニソンシーンの歌姫として確固たるポジションを築き、今もなお第一人者としてその最前線を走り続けるシンガー、May’n。2008年にTVアニメ『マクロスF』に登場する“銀河の歌姫”シェリル・ノームの歌唱担当として登場して以来、May’n名義としては今年で10周年を迎える彼女だが、この10年でアニメとの距離感は変わったのだろうか? 2018年2月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.136で、May’ nはこう語っている。
「私はもともと3歳から歌のコンテストに出ていて、とにかく人前で歌うことが楽しいし、私の歌を聴いてくださっているファンのみんなと『楽しかったね』と思える場を作りたいというのが一番にあるんです。なので、アニメからたくさんの楽曲に出会わせてもらったし、そこからいろんな感情を発露することができて。それをライブの場でファンと共有するというのが、自分にはすごく合っている感覚があります。
逆にここ1、2年ですね。こういうものを歌ってみたい、という思いが強く出てきたのは。最近は、タイアップしているアニメの世界観に寄り添いつつも、自分のやりたいことをミックスさせることが自然とできるようになってきたかなと思います」
日本のみならず海外でもライブを行っているMay’ n。世界中でライブを行うなかで感じたことがあるそうだ。
「当初は海外でライブができるなんて思いもよらなかったし、ライブでもみなさん日本語で歌ってくれることには驚きました。それまで海外に出たことがなかったのもあって、『本当に空ってつながっているんだ』と実感しました(笑)。ワールドツアーもさせてもらうようになって、音楽でひとつになることは不可能じゃないんだと思いましたね」
2015年には喉の不調で3か月休養したこともあったが、その時に「素の自分を出さないのは水臭いし、申し訳ないな」と、思えるようになったのだそう。4月から始まるツアーについて、「ワクワクした気持ちでいっぱい」と語っており、これからもアニメシーンの歌姫として君臨し続けることになりそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.136(2018年2月24日発売/太田出版)
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・『クイック・ジャパン』vol.136
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