昨今では、オカルト的な企画がテレビや雑誌で取り上げられることは少なくなりましたが、1990年代までは、そういったネタが当たり前のように取り扱われ、その中からは数多くの“スター”も誕生しました。
1980年代、心霊のエキスパートとして名を馳せた宜保愛子さんも、そのうちの一人。初対面の人の守護霊を霊視で見極め、ワケありの館を訪れ誰も知り得ないような情報を見事言い当てる様子に、息を飲みブラウン管を見つめた記憶がある人も多いでしょう。
超能力者、霊能力者、未来人、UMA、予言者……数々の謎や不思議に挑戦してきた雑誌『ムー』も、宜保さんを取り上げた媒体のひとつです。宜保さんは霊視能力を活かし、心霊体験相談企画や、心霊写真の解説、心霊供養の伝授などで活躍。稀代の霊能者なわけですが、注目は1993年1月号でのインタビュー。とあるテレビ番組でロシアに向かい霊能力のテストをしたときの話です。
ロシア国営の心霊研究所からオファーされ、現地に足を踏み入れたという宜保さん。そこで課せられたのは、3つのアルミ缶の中に入った現像前のフィルムを当てるという試験でした。ここには、かの有名な「エスパー・オブ・エスパー」ユリ・ゲラーも同席しており、「そんな過酷なテストを受けちゃだめだ」と止めたといいます。
しかし、3つとも見事的中。また霊能力以外にも、ユリが得意としていた植物の種を発芽させる能力もこのとき発揮したのだとか。あの世の者と対話し、歴代最強の霊能力者と言われる宜保さんですが、その能力はもはや霊能力者の領域を超えていたことが、当時の『ムー』に記されています。
◆ケトル VOL.43(2018年6月15日発売)
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