宮野真守 「僕は、“宮野真守のスペシャリスト”を目指したい」

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声優、俳優、歌手として活躍する宮野真守が、6月にベストアルバム『MAMORU MIYANO presents M&M THE BEST』を発売した。声優や俳優、音楽の仕事はもちろん、ここ数年ではミュージカルや舞台、洋画の吹き替えなどでも活躍し、その活躍の幅広さにはただただ驚くばかりだが、どうしてそこまで“欲張り”になれるのか? 2018年6月15日発売の『クイック・ジャパン』vol.138で、宮野はこう語っている。

「劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人』をやって気付いたことがあるんです。これまでにない経験をたくさん積めたし、すべてがかけがえのない経験だったのですが、同時にものすごく苦しい期間でもあって。初めて『もうダメかもしれない。これ以上は無理かもしれない』と思うくらい、肉体的にも精神的にもつらくて、追い込まれてしまって。ただ、そのとき思ったのは『やめたい』や『逃げたい』ではなくて、『悔しい!』だったんですよ。その感情こそ、僕の根本にあるものだと思ったんです」

ボロボロになってもステージに立ちたかったという宮野。どんなことに挑戦しても、高いクオリティのものを見せる彼だが、今後はどのような存在を目指すのだろう?

「まだまだパフォーマンスを向上させたいし、シンプルにもっと上手くなりたい。もっとできると確信していますから。でも本当のことを言うと、声優・俳優・アーティストの世界って、それぞれにものすごく上手い人がたくさんいるわけです。

だから今の僕が考えるべきことは“自分になにができるか”だけなんですよね。宮野真守にしかできないものを突き詰めればそれが最上だと思うから。僕には僕のやり方で、一番面白い存在になればいいのかなって。今僕に備わっている武器でどこまでいけるかは、とことんやり遂げたいし追求したい。だから僕は、“宮野真守のスペシャリスト”を目指したいですね」

ベストアルバムが発売され、アリーナツアーも成功させた宮野だが、見据えた先はまだまだ果てしないよう。さらなる高みを目指す彼は、まだまだ新たな挑戦で我々を驚かせてくれそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.138(2018年6月15日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.138

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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