ネッシーやツチノコなどの未確認生物と『ムー』はどう向かい合ってきた?

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間もなく創刊40年を迎える雑誌『ムー』は、これまでUFO、超能力、古代文明、超常現象など、数多くの謎と向き合ってきましたが、“ムー的なもの”の最たるものといえば、70年代、80年代に大ブームになった未確認生物(UMA)。『ムー』は彼らをどのように取り上げてきたのでしょうか。

「ビッグフット」は、ロッキー山脈近郊で目撃された、体長2.5m、体重200~300kg、足のサイズ35~40cmの猿人。全身は大量の毛で覆われています。1924年に目撃されて以来、多くの遭遇証言が相次ぐビッグフットですが、『ムー』は1987年9月号で「ビッグフットの正体を追う」と題し、現地取材の模様を伝えています。

件の生物に石を投げられたことがあるというビッグフット研究家のクリフ・クルックさんとともに実態を追う内容で、なんと取材班はこのときクルックさんからビッグフットの体毛を数本譲り受けているのです。今の科学技術なら分析可能かもしれません。

一方、三角の頭部とずんぐりとした胴体を持つ「ツチノコ」は、「古事記」にも登場する怪蛇です。『ムー』は1988年9月号の企画「徹底UMA調査」でツチノコ捕獲作戦を決行しています。当時、奈良県下北山村では目撃が相次いでおり、生け捕100万円、死体なら30万円、写真でも10万円という賞金までかけられていたようです。

地元や全国から集った総勢230人での大捜索を行ない、「スルメイカを炙り匂いでおびき出す」「煙草の吸殻を竹筒に詰め燻り出す」など様々な手を駆使しました。しかし、人の多さに恐れをなしたのか発見なりませんでした。

そして、未確認生物の代名詞的存在の「ネッシー」は、イギリス・ネス湖にいると言われるUMA界の王者。体長は10~20mで、首長竜のような姿をしています。最も有名な写真は1933年にロンドンの外科医が撮ったというものですが、60年後に写真がフェイクだったと当事者が証言したことでネッシーの存在自体が嘘のように扱われた時代もありました。

しかし、2008年3月に『ムー』が出した結論は「やはりネッシーは実在する」。なぜなら2000年から湖底に設置されている24時間カメラに、謎の怪物が泳ぐ様子が映ってるわけですから。これからは、毎日Google Earthでネス湖を見て、目撃次第『ムー』に連絡をするしかありません。

◆ケトル VOL.43(2018年6月15日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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