全国ツアー終了のMay’n ライブという「故郷」から見えた新たな道

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May’nのダブルタイアップシングル『天使よ故郷を聞け/HOME』が8月にリリースされた。今年4月にスタートした全国ツアー『and You』は、6月の日比谷野外音楽堂で無事終了したが、満足がいくライブはできたのだろうか? 2018年8月21日発売の『クイック・ジャパン』vol.139で、May’nはこう語っている。

「ツアータイトルにあるように、『あなたと一緒にライブを共有したい、そして楽しみたい』というシンプルなメッセージを届けたいと思っていました。そのために、今の自分の気持ちを、歌を通じて正直に伝えることを第一に考えていて──たとえば、セットリストもサウンドのテイストで組むのではなく、歌詞の部分に注目して、感情をつなげるイメージで組み立てていったんです。初日のTOKYO DOME CITYHALL(4月8日)とファイナルの野音(6月17日)では、自分の気持ちに合わせてけっこう曲順を入れ替えました」

感情を優先してセットリストを決めるということは、それだけ歌詞を大切にしているということ。8月に発売されたシングルのカップリング曲『HOME』は“故郷”がコンセプトだが、その世界観もピッタリと彼女にハマったそうだ。

「このアニメも自分のルーツを見つめて、そこから派生する物語ですからね。『HOME』は、自分にとっての大切な人とか場所を想いながら歌える歌にしたかったんです。中国語バージョンもあるのですが、中国語の音にも合うメロディで、すごく歌いやすかった。歌詞は詩的さよりも明快さがあって『一番愛した場所、最初の場所が大好きなんだ!』という感じで直球なんです」

「あなたにとっての故郷は?」という質問に、「やっぱり私にとってはライブですね。『ただいま』とも、『行ってきます』とも言える場所ですから」と答えたMay’n。10月8日からミュージカル『生きる』に出演する彼女だが、新たな挑戦を経ることで、表現の幅はまたグッと広がりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.139(2018年8月21日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.139

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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