1月16日(水)より、東京・上野の東京国立博物館にて、中国・唐時代に活躍した書家・顔真卿(がんしんけい)の人物や書の本質に迫る展覧会『顔真卿―王羲之を超えた名筆』が開催される。
この展覧会は、「顔法」と称される筆法を生み出し、後世に大きな影響を与えた顔真卿に焦点をあてたものだ。中国の書の世界では、書聖・王羲之が活躍した東晋時代に続き、初唐時代に活躍した三大家・虞世南、欧陽詢、チョ遂良が楷書を完成させたが、顔真卿(709~785)は、その伝統を受け継ぎつつ、独自の美意識に基づくスタイルを創出。後世や日本にも大きな影響を与えた。
会場には、中国史上に残る顔真卿の名書『祭姪文稿(さいてつぶんこう)』が登場。歴代の皇帝が愛蔵したお宝が日本初公開される。さらに、篆書から隷書、楷書と変化を遂げた書体の変遷、王羲之の伝統を受け継いだ三大家、日本の書家に与えた影響、王羲之神話の崩壊など、さまざまな観点から、唐時代の書が果たした役割を検証する。
『顔真卿―王羲之を超えた名筆』は、2019年1月16日(水)~2月24日(日)まで、東京国立博物館 平成館(台東区上野公園13-9 JR「上野駅」徒歩10分)にて開催。開館時間は9:30~17:00(金・土は21:00まで)。休館日は月曜日(2月11日は開館。2月12日は休館)。観覧料金は一般1600円。
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