岡藤真依『少女のスカートはよくゆれる』刊行 特設サイト公開、イベントも決定

カルチャー
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「Ohta Web Comic」で連載された岡藤真依のコミック『少女のスカートはよくゆれる』の単行本が4月12日に発売される。

〈女に生まれてよかったって
いまは思えへん。
けどいつか、死ぬまでには、
よかったって思えるようにしたいな〉──本書収録話『スカート』より

『少女のスカートはよくゆれる』は、幼児期のトラウマを抱えてなかなかセックスに踏み込めない女の子、脳性麻痺だけど普通に恋愛をしたい女の子、家族関係がうまくいかず生きづらさを感じて恋人と街をさまよう女の子、女性の親友への想いに戸惑う女の子……自分ではどうしようもない何かを抱えて苦しんでいる少女たちの「性」を、岡藤が丁寧に紡いだ作品だ。

岡藤は2013年に「シブカル杯。」グランプリを受賞し、美術手帖「ART NAVI」の表紙、「Rolling Stone」日本版にイラストを提供するなど、様々な媒体で活躍。2017年に単行本『どうにかなりそう』(イースト・プレス)でデビューすると、官能的で美しい文学作品のようなその作風が糸井重里、曽我部恵一、小玉ユキなど各界の著名人に絶賛された。

同書の発売を記念して作られた特設サイトでは、セックスや女性の性などについて積極的な啓蒙活動を行う産婦人科医・宋美玄先生との対談が実現。「『性』を教えることの難しさ」「多様な性の価値観」「『性』を描くこと」といったテーマで語り合っている。

さらに、作者の岡藤が登壇するイベントも続々と決定。以下の3イベントが予定されている。

・2019年4月20日 にじ画廊(吉祥寺) タカハシカオリ個展「ダイアローグ」
個展トークイベントに岡藤真依がゲスト出演。関西出身のクリエイター2人が、思春期の恋愛や憧憬、新刊について語る。

・2019年4月26日 本屋Title(荻窪) 岡藤真依×安永知澄『「性」を描くということ』
マンガ家・安永知澄を招いた刊行記念トークイベント。女性の「性」を表現することについて、気鋭のマンガ家ふたりが語る。※参加特典:特製ポストカード

・2019年4月27日 B&B(下北沢) 「マンガ家と担当編集の不思議な関係」
岡藤真依と、『どうにかなりそう』『少女のスカートはよくゆれる』各担当編集の3人が登壇。制作秘話やウラ話を語る。※参加特典:特製ポストカード、「Quick Japan Vol.143」(4月26日発売予定)掲載 刊行記念読切マンガ

『少女のスカートはよくゆれる』は2019年4月12日発売。1500円+税。

【関連リンク】
岡藤真依『少女のスカートはよくゆれる』特設サイト
タカハシカオリ個展「ダイアローグ」
「性」を描くということ 『少女のスカートはよくゆれる』(太田出版)刊行記念 岡藤真依×安永知澄 トーク-本屋Title
岡藤真依×堅田浩二×野口理恵 「マンガ家と担当編集の不思議な関係」『少女のスカートはよくゆれる』(太田出版)刊行記念
少女のスカートはよくゆれる-Ohta Web Comic

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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