今年6月、和田彩花はハロープロジェクトおよびアンジュルムを卒業し、ソロアイドルとしてスタートを切った。これまで15年近くグループで活動してきた彼女だが、1人になったことでどんな変化があったのか? 2019年10月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.146で、和田はこのように語っている。
「(変化は)ないです。自分をアイドルだと思って生活しているわけじゃなく、ひとりの人間として生きていきたいという感覚なので。ただ、アイドルというものに違和感を感じてきたので、自分がひとりで活動するときに『アイドル』をやらずにたとえば『アーティスト』なんて言ったら逃げているみたいで、ちょっと嫌です。アイドルとして考えていることを言うのが、一番説得力があると思うし、アイドルは本当に楽しいことだと思うので」
ソロアイドルとしての活動をスタートさせた8月1日のブログでは、「私の未来は私が決める」「口にしなければ未来を自分でつかむことは難しそうだ」と、率直な言葉でこれからの自分について語った和田。10月10日にはYouTubeの公式チャンネルで、自らが作詞した新しい楽曲を公開したが、自分をどんどんさらけ出すことに怖さはないのか?
「あったけど、もうなくなりました。自分の言葉でなんでも話せることを望んでいたけど、いざなったらすべて自分の責任だから怖かったです。それに、これまでのアイドル像が好きな人にとっては、私なんてたまったもんじゃないと思うんですよ。かわいい姿でいてほしいじゃないですか。でも、たまったもんじゃない人のほうが大勢だろうし、ちょっと怖かった。でも、メッセージをお伝えしたら近い感覚をもった人たちがこんなにいるんだ!と知って、怖くなくなりました」
プライベートでは大学院で美術史を学ぶ彼女。今後はどんな表現をしたいのだろうか。
「文章にすることや喋ることは、直接的でわかりやすい表現ですけど、自分の身体を使って表現をすることにもとっても興味があります。わかりにくくなってしまうだろうけど、自分の身体を通してなにかを表現するってすごくおもしろいことだと思うから、たとえばダンスと歌と伝えたいことをひとつのものにしたらどうなるんだろうって、すごく楽しみです」
和田は新たな挑戦について、「すごく楽しみ」と語ったが、それは観る側も同じこと。新たな道を自らの感性で切り拓いていく彼女がどこに向かうのか、楽しみは尽きなさそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.146(2019年10月26日発売/太田出版)
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