実はあれもこれも? プレイステーション発のタイトルで生まれた新ジャンル

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12月3日、プレイステーションが発売から四半世紀を迎えました。これまでのゲーム史においてさまざまなジャンルのゲームが生まれてきましたが、初代PSが3DCGを駆使した豊かな表現を開拓したことで、ジャンルの多様性は大きく拡大。それによってゲームは大きな転換を迎えることになったと言えます。

たとえば黎明期に登場したパズルゲーム『I.Q Intelligent Qube』は、「だんご三兄弟」の作詞でも有名なクリエイターの佐藤雅彦さんが原案を担当。迫りくるキューブに押し潰されないようにキャラクターを動かしながら最小手数でキューブを消していくという新感覚のパズルアクションが大きな話題を集めました。

また「ロマンチックアクション」と銘打たれたパズルゲーム『塊魂』は、塊を転がして周囲のものを巻き込んで大きくしていくというシンプルながら不思議な世界観にハマるプレイヤーが続出。ゲームとしては異例のグッドデザイン賞も受賞しています。パズルゲームでもこれほど多様なジャンルが生まれたわけです。

そして、PSPでブレイクした『モンスターハンター』シリーズにおける「ハンティングアドベンチャー」も後に多くのフォロワーゲームを生み出すことにつながりました。ただモンスターを倒すのではなく、狩猟する。しかも、一人ではなく仲間と一緒に。このスタイルはオンラインゲームに馴染みのない層にも浸透し、その後のシリーズの躍進にも大きく貢献しました。

2020年にはPS5の発売も発表されています。機能の拡大があるのなら、当然ながら新たなジャンルが生まれる可能性も大いにあるでしょう。ゲームの可能性はまだまだ広がっていきそうです。

◆ケトルVOL.51(2019年12月17日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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