アニソンシンガーYURiKA 「まずは歌い続けていくしかない」

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アニソンシンガーのYURiKAの5枚目のシングル『Le zoo』が昨年11月に発売された。この曲は、昨年10~12月放送のTVアニメ『BEASTARS』のエンディングテーマだが、そもそもアニソンシンガーを目指すようになったきっかけは何だったのか? 2019年12月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.147で、YURiKAはこのように語っている。

「もともと4歳からピアノをやっていて、幼稚園の卒園文集にも『歌手になりたい』と書いてはいたんですけど、小学6年生のときにCMから流れてきた『創聖のアクエリオン』を聴いた瞬間『一万年と二千年前から愛してる』っていうフレーズとメロディにすごくわくわくさせられまして。それがきっかけで、歌手の中でもたった数秒で全然興味がなかった人にもわくわくを届けられる、アニソンシンガーになりたいと思うようになりました」

デビュー前には数々のコンテストに出場し、NHK『のど自慢』での優勝など、輝かしい実績を残してきたYURiKA。2017年には願いが叶い、アニソンシンガーとしてデビューしたが、実際にシンガーになって、何か心境に変化はあったのか?

「デビュー前は『1曲でもアニソンを歌いたい!』みたいに考えていたんですけど、シンガーになってからは『続けるものだ』と強く思うようになりました。アニメの放送が終わっても、主題歌を歌うことでその作品が永遠に残っていくので。それに、『YURiKAさんの姿勢を見て、私もアニソンシンガーになりたいと思いました』というお手紙をいただくようになったのもあって、最近ではアニソンシンガーという役割を守れる人にならなきゃ、という想いもより強くなりました。あと、“アニソンシンガーになりたくてなった”世代の人間として、自分にはなにができるのかを考えることも多いです」

心がけていることとして、「その作品を大事にすること」と語るYURiKA。今ではアニソンシンガーという仕事も少しずつ理解されつつあるが、彼女が憧れているものは何なのだろうか。

「何十年経っても愛され続ける、その1曲で観客だれもが『あぁー!』って頭を抱えちゃうような歌、ですね。TVアニメ『AIR』のOP『鳥の詩』とか、『時を刻む唄』みたいな。今まで歌わせていただいた主題歌も、どれも作品との親和性がすごく高いので、ずっと表現し続けていきたいんです。ただ、時を経て愛され方がどう変わるかは今わかることではないので、まずは歌い続けていくしかないと思っているんですけど」

もはやブレイクは目の前で、今後のアニソンシーンでの活躍が期待されるYURiKA。2020年中にどこまで大きな存在になるのか、これからも目が離せない。

◆『クイック・ジャパン』vol.147(2019年12月26日発売/太田出版)

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クイックジャパン147-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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