震災・自宅再建エッセイマンガ『ナガサレール イエタテール 完全版』発売

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東日本大震災で実家が津波に流された母娘の3代の奮闘を描いたニコ・ニコルソンのエッセイマンガ『ナガサレール イエタテール』の“完全版”が完成。後日譚となる新たな描き下ろしを加え、3月3日に発売される。

ニコルソンの実家は宮城県の海沿いの街・山元町。震災前は農業で栄える一方、仙台のベッドタウンとしても賑わっていたが、2011年3月11日の大震災で大津波が押し寄せ、総面積の4割が浸水する壊滅的な被害を受けた。

『ナガサレール イエタテール』は、「生まれ育った土地に帰りたい」という“婆ルソン”の願いを叶えるため、全壊判定を受けた家の再建を決めた“母ルソン”とニコルソンが、様々な問題に逞しく立ち向かい、自宅再建に奮闘する姿を描いた作品だ。親子3代の切実ながらコミカルな実録物語は、第16回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品にも選ばれている。

完全版は第1話の「流される」に始まり、「発掘する」(第3話)、「見積もる」(第6話)、「患う」(第8話)、「契約する」(第10話)、「家を建てる」(最終話)まで、ニコ家の奮闘を余すところなく収録。漫画家のヤマザキマリは、「何かあった時のためにいちばん読んでおきたいエッセイマンガ」というコメントを寄せている。

電子版特典として2019年3月に執筆された描き下ろしも完全収録。また、完全版発売の3月3日(火)まで、「Ohta Web Comic」にて1話ずつ3週連続で期間限定公開される(2月18日、25日、3月3日正午予定)。さらに、同書の感想をTwitterで投稿すると、ニコ・ニコルソンによるイラスト入りサイン色紙が抽選で当たるキャンペーンも実施される(詳しくは近日、太田出版ウェブサイトで案内)。

『ナガサレール イエタテール 完全版』(太田出版)は2020年3月3日発売。1200円+税。

【関連リンク】
ナガサレール イエタテール 完全版-太田出版
ナガサレール イエタテール-Ohta Web Comic

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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