メジャーデビューの鶯籠 MVお蔵入り騒動へのメンバーの思い

カルチャー
スポンサーリンク

2月19日にメジャーデビューした5人組ライブアイドルグループ「鶯籠(とりかご)」。ところが、メジャーデビュー曲『FLY HIGHER AGAIN』のMVが、コンプライアンス的な理由でお蔵入りになってしまった。MVは、いじめとそこからの脱却をモチーフにした作品だが、この事態をメンバーはどう捉えているのか? 2020年2月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.148で、メンバーはこのように語っている。

駄好乙(たむこ) 「部分的にダメなところがあると言われて。やっぱ1stメジャーシングルのMVだから、インパクトを大事にして、メンバーで案も出したし、わりと体を張ったし。そういうのが却下されちゃうというのは、腹立たしい部分も悔しい気持ちもあるし、どうにかして公開したいとは思いますね」

ばんぱいあ 「でも、自分たち的にそんなに過激なことをやっていた感覚はあまりないんです」

からあげ 「他の人から見たら過激なんだと思うんですけど、こういうMV、私は好きですね」

点点 「普通に残念です。めっちゃすごい新しいことをやって楽しみだったので……」

PINOCO 「映像的にきれいなものなら世の中にいくらでもあるので、一回見ただけじゃわからないようなものを作りたいなって監督とは打ち合わせをしたので、悔しいですね」

お蔵入りになった悔しさを口々に語る鶯籠のメンバーたち。MVには、駄好乙が自分で自分の髪の毛を切るシーンをはじめ、「口に味噌を突っ込む」「下着を脱がされて、スマホで撮られる」など、過激なシーンがいくつも含まれていたが、「いじめを助長する」という意見を、彼女たちは強く否定する。

駄好乙 「いじめを助長するんじゃなくて、これだけリアルなことで自分たちが体を張ったから、どれだけいじめがつらいことかってわかるんです。僕が髪を切るシーンは、実際に自分がいじめを受けてたときの気持ちを思い出して切って。そうすると、もう自分的につらくなりますよね」

PINOCO 「いじめを助長するって言われるのはかなり腹立たしいですね。そんなに日本人は馬鹿じゃないと思いますよ。みんななにも考えずに歌を聴いてるわけないじゃないですか。そんなからっぽに生きてる人間、いないと思いますよ」

スタート早々アクシデントに見舞われたが、メジャーシングルはタワーレコードの週間チャートで3位にランクイン。メンバーはそれぞれ、

「鶯籠はライブアイドルなので、ライブで戦えなきゃ意味がないです」(駄好乙)
「メジャーデビューしたから変わるとかじゃなくて、私たちは今まで通り活動していきます」(ばんぱいあ)
「他のアイドルと違うことで、ファンの人を増やしていきたいと思っています」(からあげ)
「早く前に進みたいです」(点点)
「自分たちのスキルアップが大事なんじゃないかなと思います」(PINOCO)

と、前を向いており、アイドル界に旋風を巻き起こしてくれそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.148(2020年2月25日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイックジャパン-太田出版

【関連記事】
コレサワ 新作ミニアルバムはなぜ「失恋」がテーマ?
台湾出身の「10頭身女神」Teresa 夢は「バンドで東京ツアー」
BiSHアユニ・D 突然「性格がすごく前向きになった」理由を自己分析
天国から人間界に戻った猫アーティスト「むぎ(猫)」って一体何者?

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

関連商品