まもなく30周年を迎える『クレヨンしんちゃん』の主人公のしんのすけの大好物としてお馴染みなのが『チョコビ』。「アニメからリアルに飛び出してきたお菓子」をコンセプトに、バンダイと東ハトの共同開発によって誕生したチョコビの中身には、発売当初から変わらない秘密があります。ケトルVOL.53で、東ハトのチョコビ担当者さんはこう語っています。
「ただ美味しいだけではなく、『しんちゃんのような元気なお子様に育ってほしい!』という願いを込め、カルシウム成分を配合しているんです」
子供たちの健康にも気を配り、現在も大ヒットを記録しているチョコビは、これまで数々のユニークなフレーバー(味)を開発してきただけでなく、家族や友達と一緒に遊べる「すごろく」入りの商品も発売中。ほかにも新作映画にちなんだ限定フレーバーが毎年のように発売されたり、「オラの特製カレー味」「オラもとろけるピザ味」といった、しんのすけが実際に言いそうなネーミングを検討したりと、作品の世界を擬似体験できるお菓子として進化してきました。
「コレクターがいるほど人気のおまけシールでも、季節や知育、スポーツなど、そのテーマを定期的に変更したり、『チョコビ』でしか手に入らないオリジナルの書き下ろしイラストやキラシールなどを用意したりすることで、コアなしんちゃんファンのみなさまからもご好評をいただいています。おかげさまで現在は累計出荷数2億個を突破。これも『クレヨンしんちゃん』ファンのみなさまのお力あっての結果だと思っております」
さらに、今年は作品の30周年イヤーということもあり、新しい企画も準備中で、「ここだけのお話ですが、2019年に好評だった『ワニ山さんなりきり! ブランケット』が当たるアンコールキャンペーンを予定していたり、野原家の一員でモコモコとした“あのキャラクター”をイメージできる新フレーバーを開発中だったりと、水面下でさまざまな取り組みを進めています」と担当者さん。しんのすけも大好きなチョコビに今後も要注目です。
◆ケトルVOL.53(2020年4月15日発売)
【関連リンク】
・ケトルVOL.53-太田出版
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