自粛期間中のお笑いコンビ 「ネタを書かない側」はどう過ごした?

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森田哲矢さんと東ブクロさんによる「さらば青春の光」は、大手芸能事務所に所属せず、マネージャーと個人事務所を立ち上げて活動している「フリー芸人」。さらば青春の光の個人事務所「ザ・森東」では、森田さんが社長、東ブクロさんが副社長を務めており、芸人でありながら会社を経営する立場でもありますが、コロナショックはどのように影響したのでしょうか? 『ケトルVOL.54』で、2人はこのように語っています。

森田 「個人事務所としての影響っていうと、やっぱり大手よりはやばいですよ。2月末くらいから営業の仕事がなくなり始めて、3月にはゼロになりました。うちは営業が売り上げの大半を占めていたので、正直きついですね」

東 「でも、僕らはまだラジオとかあるんで。お仕事がゼロじゃないから何とかなっているところはあります。劇場だけで食べていた人とかは、もっときついやろなとは思います」

もともと4月から6月にかけて、大規模な単独ライブツアー『四季折々』を開催予定でしたが、こちらも延期。年々、観客動員が増え続けていた中での延期は辛いところですが、自粛の影響は思わぬところも及んでいるそうです。

東 「『家で何してますか?』って聞かれても、みんな『料理を始めました』くらいしか言うことない。それだとトークはしんどいですよね」

森田 「テレビで話せるくらいのトークがムズいんすよ。ほかの芸人と話していても、『こんなオモロいことがあった』なんて聞かないですからね」

やはりトークのネタは、人と人との交流から生まれるもののよう。さらば青春の光は森田さんがすべてのネタを書き下ろしていますが、ネタを書かない側の東ブクロさんは、この自粛期間をどのように過ごしてきたのでしょうか?

森田 「その辺はオレも気になるわ。どうしてんの?」

東 「お笑いに関することはまったく何もしてないですよ。趣味のゴルフに関することばっかりです」

森田 「ゴルフに関することって、どこにも行けへんし、おるのはずっと家やんか。何すんの?」

東 「いろいろ見たりしてゴルフの知識を増やすくらいかな」

東さんのところには、自粛期間中に流行ったSNSのリレーは1回も来ず、オンライン飲みも1回で、しかもその相手はゴルフ仲間だったそう。ただ、“ネタを書く側”の森田さんも、「暇やからネタ書こうって気にもあんまならない」と、語っており、自粛期間はあくまでもインプットの時期だったようだ。

◆ケトルVOL.54(2020年6月15日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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