WFP(=世界食糧計画)が2020年のノーベル賞平和賞を受賞し、世界中が注目する食糧問題。「生きるための食べ物」はいつから「利益のための食べ物」になったのか──「食」から見る人類史と、「SDGs」の目指す社会について、図解でやさしく解説する『図解でわかる 14歳から知る食べ物と人類の1万年史』(太田出版/インフォビジュアル研究所)が、1月23日(土)に発売される。
人間にとって欠かすことが出来ないのが「食べ物」。人類の歴史はイコール食べ物の歴史と言っても過言ではないが、同書では、「砂糖と奴隷貿易」「イギリスは紅茶を求めて中国王朝を滅亡させた」「麦が都市を作った」「食料の3分の1が捨てられている」など、分かりやすいキーワードで、食べ物の欲望とともにあった人類の1万年の文明史を、豊富なカラー図版でたどる。
Part1は「人と食の歴史紀行」と題し、狩猟採集、農業の誕生、生産物の流通、“美食”の始まり、食と政治・文明などとの密接な交わりといった食の歴史を、「麦」「米」「トウモロコシ」「香辛料」「野菜」「砂糖」「紅茶」「ファストフード」などの食物をキーワードに概観。Part2では、気候変動、水不足、容器包装プラスチック、廃棄食料、飢餓、種子、遺伝子組み換え、農薬など、食をとりまく諸問題について解説している。
Part3では、SDGs、健康や環境に配慮する動き、AI、有機農業、都市農業など、食にまつわるイノベーションを紹介。Part4では、アメリカの食料政策、農薬使用、食品添加物、政策変更、農協といった、日本における問題点を網羅する。
『図解でわかる 14歳から知る食べ物と人類の1万年史』(太田出版/インフォビジュアル研究所)は、2021年1月23日(土)発売。1500円+税。
【関連リンク】
・図解でわかる 14歳から知る食べ物と人類の1万年史-太田出版
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