日本で35年ぶり回顧展『コンスタブル展』 ターナーとの“風景画対決”も

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2月20日(土)より、東京・丸の内の三菱一号館美術館にて、イギリスを代表する風景画家、ジョン・コンスタブルの展覧会『テート美術館所蔵 コンスタブル展』が開催される。

ジョン・コンスタブル(1776~1837)はウィリアム・ターナーと並ぶ、19世紀イギリスを代表する風景画家。1才年上だったターナーがイタリア・スイス・フランスなど遠方への旅を繰り返し、数多くの作品を残したのとは対照的に、コンスタブルは終生故郷のサフォーク州に身を置き、自らの生活や身の回りの風景を描いた。

同展は、世界有数のコンスタブルコレクションを蔵するテート美術館から、同時代の画家を含めて60点が来日するものだ。会場では、1832年のロイヤル・アカデミー展で並んで展示され、ライバル心を燃えたぎらせた『ウォータールー橋の開通式(ホワイトホールの階段)』(コンスタブル)と『ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号』(ターナー)が並んで登場。2作がロンドン以外で揃うのは世界初となる。さらに、油彩画、水彩画、素描など、日本国内に所蔵される作品も合わせると、約85点が登場。実に35年ぶりとなる日本での回顧展となる。

『テート美術館所蔵 コンスタブル展』は、2021年2月20日(土)~5月30日(日)まで、三菱一号館美術館(千代田区丸の内2-6-2 JR「東京駅」徒歩5分)にて開催。開館時間は10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)。休館日は月曜(祝日・振替休日の場合、会期最終週と、トークフリーデーの2月22日、3月29日、4月26日は開館)。入館料は当日一般1900円。

【関連リンク】
テート美術館所蔵 コンスタブル展-三菱一号館美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。