大前粟生による“ピン芸人”を主人公に据えた新作小説『ピン芸人、高崎犬彦』が、3月22日(金)に発売。Aマッソ・加納の紹介(『アメトーーク!!』)によって業界の話題をさらった『おもろい以外いらんねん』に続く、大前粟生による「芸人本」の最新作だ。
「ピン芸人には夢はない」……のか?
世界初“ピン芸人”小説!
『ピン芸人、高崎犬彦』は、これまで描かれることの少なかった“ピン芸人”にフォーカスをあてた意欲作。主人公・高崎犬彦とそのライバル・安西煮転がしの約20年もの人生を追いかけることで、芸人にまとわりつく「売れること」と「消費のされやすさ」の葛藤を描く。
本気でネタを見てくれてる人って、
『ピン芸人、高崎犬彦』本文より
売れれば売れるほど少なくなっていくんか?
売れるほど芸人らしくなくなっていくんか?
せやったら、売れるってなに?
僕は、僕らは、なんのために芸人しとるん?
また、帯にはお笑いコンビ、ヤーレンズの出井隼之介が推薦コメントを寄せている。
芸人は“人生張った最高の地獄”!
『ピン芸人、高崎犬彦』帯より出井隼之介コメント
大前粟生・著『ピン芸人、高崎犬彦』は、2024年3月22日(金)より順次発売。四六判上製(ハードカバー)、224ページ。
大前粟生(おおまえ・あお)
2016年に短篇「彼女をバスタブにいれて燃やす」でデビュー。2020年に刊行した『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が映画化、ほかに『きみだからさびしい』、『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』などの中長篇を発表。お笑い芸人をモチーフにした作品には今作のほかに『おもろい以外いらんねん』(河出書房)がある。