著作権をふくむ知的財産権全般を学べる電子ブックシリーズ「テーマ別ユニ知的財産権」の第2弾として、『出版社の過失責任』『著作権保護期間の特例について』が、10月31日(木)よりKindleほか電子ブックストアにて発売されます。発行は日本ユニ著作権センター。
「テーマ別ユニ知的財産権」は、紙出版での好評シリーズ「ユニ知的所有権ブックス」同様に、著作物を取り扱う実務者のためのシリーズ図書。著作権のみならず、広く知的財産権に関するテーマを取り上げ、ラインナップ全体で知的財産権の全体像を可視化することを目標に掲げています。
『出版社の過失責任』『著作権保護期間の特例について』は、いずれも希望小売価格880円(本体800円+税)。2024年10月31日(木)より順次、電子ブックストアで発売開始となる。
テーマ別ユニ知的財産権シリーズNO.3
『出版社の過失責任』
出版した著作物の責任を著作権者のみならず出版社が求められるのはなぜか?
発行と頒布という出版の本質、出版とは何かを問いかける一冊!
名誉棄損など権利の侵害行為に関して出版社にも責任があるとする判決が相次いでいる。発行と頒布という出版の本質、出版とは何かを問いかける!
著者が「出版社の過失」をテーマにしたのは、日ごろから裁判において出版社の過失が容易に認められることに対する不満を多く聞いており、出版物に対して出版社が負うべき責任の発生根拠を考察することにより、その責任と表裏にあるはずの出版社の権利を再構築できないか、と考えたからである。
◆目次
第1 はじめに
第2 出版社が出版物の内容に責任を負う法的根拠
1 出版社の過失責任の法的根拠/2 出版社の過失が問題とされる場面/3 不法行為における注意義務/4 プライバシー侵害及び名誉棄損における出版社の過失責任
第3 著作権侵害における出版社の過失責任
1 出版社の過失責任の実情/2 出版社の注意義務の発生根拠
第4 企画編集段階における出版社の立場
1 企画編集段階における出版社と執筆者の関係/2 報償責任と出版社の過失責任
第5 権利構築への模索
◆書誌情報
『出版社の過失責任』
著者:大井法子(虎ノ門総合法律事務所)
価格:880円(本体800円+税)
発売:2024年10月31日(木)より電子書籍ストアで順次配信開始
・太田出版HP
・Amazon(Kindle版)
◆著者プロフィール
大井法子(おおい・のりこ)
弁護士。虎ノ門総合法律事務所 パートナー。共著『Q&A 引用・転載の実務と著作権法』(中央経済社)。判例監修『デザイナーのための著作権ガイド』(パイインターナショナル)。判例研究「超時空要塞マクロス」事件(「著作権研究30」著作権法学会)。
テーマ別ユニ知的財産権シリーズNO.4
『著作権保護期間の特例について』
これまで使えないと思い込んでいた著作物の自由利用が可能になるかもしれない!
あなたの著作物制作、著作物利用の充実のための切り札
著作物の保護期間は、原則として、その著作物の創作の時に始まり、著作者の死後(共同著作物の場合は最終に死亡した著作者の死後)70年を経過するまで、となっている(著作権法第51条)。また、無名変名の著作物、団体名義の著作物、映画の著作物は公表後70年と定められている。しかし、著作物の中には、この原則に当てはまらない特例がいくつかある。
本書では、そのいくつかの保護期間の特例について述べてゆく。映画の著作物の保護期間、写真の著作物の保護期間、戦時加算、翻訳権10年留保等一目でわかる本邦初の「保護期間早見表」を掲載!!
◆目次
Ⅰ 映画の著作物の保護期間
1、新法と旧法の長い方の定めを取る/2、旧法の定めの方が長い例/3、1953年問題/映画の著作物の保護期間早見表
Ⅱ 写真の著作物の保護期間
1、写真の著作物の保護期間変遷の経緯/2、保護期間が終了している写真/3、その他、旧法に関わって/写真の著作物保護期間早見表
Ⅲ 戦時加算
1、著作権の特例に関する法律/2、連合国とそれぞれの加算日数/3、戦時加算の影響と他国の例/4、戦時加算に関わる裁判例/戦時加算早見表
Ⅳ 翻訳権10年留保
1、その成り立ち/2、新法における規定/3、注意すべきこと/4、10年留保+戦時加算/翻訳権10年留保早見表
◆書誌情報
『著作権保護期間の特例について』
著者:宮辺 尚(日本ユニ著作権センター代表)
価格:880円(本体800円+税)
発売日:2024年10月31日(木)より電子書籍ストアで順次配信開始
・太田出版HP
・Amazon(Kindle版)
◆著者プロフィール
宮辺 尚(みやべ・ひさし)
1946年東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業後、新潮社に入社。書籍出版部、「新潮」「小説新潮」編集部で文芸編集者を務めた後、著作権管理室長に。定年後は日本ユニ著作権センターに勤務、現在代表取締役。著書に『遠藤周作と劇団樹座の三十年』(河出書房新社)、共著に『編集者の著作権基礎知識』(太田出版)。