「百合」をフェミニズム・クィアの視点から問い直す。『はじめての百合スタディーズ』2月27日刊行/森島明子さんイラストのアクスタセットも

カルチャー

「百合」というジャンルをフェミニズム・クィアの視点から問い直した百合批評入門書『はじめての百合スタディーズ クィア/フェミニストの視点から』が、2026年2月27日(金)より発売。装画は漫画家・森島明子さんの描き下ろしイラストで、このイラストを使ったアクリルスタンドとのセット販売も3月2日(月)正午から予約受付を開始する。

百合オタク×フェミニスト×クィア当事者が語りつくす、百合批評
「百合のいま」がわかる一冊

女性同士の友情や恋愛など、あらゆる親密さを包含するジャンルである百合。百合の定義も、書き手や読み手も多様だ。アニメや漫画、ドラマなど、「百合」と呼びうる作品は身近ないっぽう、百合はしばしば、現実を生きる当事者や、フェミニズム・クィアの議論から切り離されてきた

本書では近藤銀河、水上文、中村香住の3名が、国内外の百合の歴史とその変遷に触れつつ、当事者の視点から、あらゆる人に開かれた百合というジャンルを問い直す。

本書でとり上げるテーマの一例は以下の通り。

  • 「レズビアン」が出てこなかった百合
  • 現在の百合アニメの潮流
  • 百合アニメとドラマの違い
  • BLと百合の対等性と権力差
  • 女性が女性を眼差すこと
  • 異性愛至上主義へのカウンターと百合の親和性
  • 男性性とアイデンティティ
  • トランスジェンダー表象と百合
  • 百合専門誌以外の「百合」
  • これからの百合ジャンル……etc

『はじめての百合スタディーズ クィア/フェミニストの視点から』は2026年2月27日(金)より、全国書店やAmazonなどの通販サイト、電子ブックストアで発売開始。詳しい目次は、太田出版の書籍案内ページで確認しよう。OHTABOOKSTANDでは引き続き、冒頭の「はじめに」を無料公開中

また、太田出版の通販サイト・QJストアでは、森島明子さんによる表紙イラストを使ったアクリルスタンドとの特別セットを限定数発売決定。ご予約を3月2日正午から開始予定です。

著者プロフィール

近藤銀河(こんどう・ぎんが)
1992年生まれ。アーティスト、美術史家、フェミニスト、ME/CFS患者、車椅子ユーザー、パンセクシュアル。西洋美術における女性同性愛表象を研究しつつ、様々な表現の批評も行う。単著に『フェミニスト、ゲームやってる』(晶文社、2024)。

水上文(みずかみ・あや)
1992年生まれ、文筆家。書評や文芸評論の他、フェミニズムやクィアに関わる論考やエッセイも多数。著書に『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)、企画・編著に『われらはすでに共にある――反トランス差別ブックレット』(現代書館)がある。

中村香住(なかむら・かすみ)
1991年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科等非常勤講師。博士(社会学)。日本のポピュラーカルチャーについてジェンダー・セクシュアリティの観点から研究しているほか、レズビアン・クワロマンティック当事者としての発信にも取り組む。共編著書に『アイドルについて葛藤しながら考えてみた──ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』(青弓社)など。

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