日本ならではの美のカギは「裏」にアリ? 『日本美術の裏の裏』展

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9月30日(水)より、東京・六本木のサントリー美術館にて、リニューアルオープン記念展II『日本美術の裏の裏』が開催される。

1961年の開館以来、「生活の中の美」を基本理念に掲げてきたサントリー美術館。リニューアルオープン記念展の第2弾は、生活の中の美の“愉しみ方”に焦点をあて、日本ならではの美意識に根ざした作品を紹介する。

日本人は、室内装飾をはじめとして、身の回りのあらゆるものを美意識の表現の場としてきたが、畳・障子・ふすま・床の間などが家から消え、美のあり方もどんどんと変化している。同展では、昔の人々の楽しみ方を知るため、奥深く隠された「裏」の面白さを紹介する。

会場では、日本絵画が作り出す空間の美、精巧に作られた様々なミニチュア、リアリズムとは対極にあるような自由な表現で生まれた物語絵、焼き物において炎が偶然に作り出す「景色」、文字と絵が一体化した美しさや工芸の斬新なデザインを理解する下地となる和歌、風景画に小さく小さく描かれて我々を絵の中へと誘う「点景人物」など、一風変わった着眼点から、その魅力を分析。日本美術の魅力を“裏の裏”から楽しむ展覧会となる。

『日本美術の裏の裏』は2020年9月30日(水)~11月29日(日)まで、サントリー美術館(港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 東京メトロ・都営地下鉄「六本木駅」直結)にて開催(7月22日~9月22日の会期を変更)。開館時間は10:00~18:00(金曜、土曜、11月2日、11月22日は20:00まで)。休館日は火曜(11月3日、11月24日は18:00まで開館)。入館料は当日一般1500円。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。