書道の宿題に悩む親子に朗報 親子で楽しめる「日本一ゆるい書道手本」とは?

カルチャー
スポンサーリンク

とうとう夏休み!やったー! というのは子供だけ。小中学生の子供を持つ多くの親御さんは「宿題問題」は頭が痛い……。

今回は、そんな悩みを持つ親御さんに朗報です。昨年、「日本一ゆるい書道の手本」と話題になった『わよう書道会』が、今年も、日本の書道コンクール最大手「JA共済小・中学生書道コンクール」向け手本の無料配布(ダウンロード)をしています。「日本一ゆるい書道の手本」を見ると、ひと目で、その”ユルさ”がわかります。わよう書道会代表・うどよしさんは、この手本についてこのように説明しています。

 * * *
◆”コロンブスのたまご”「横書き」の手本
書道の手本といえば「縦書き」が常識ですよね。しかし、「日本一ゆるい書道の手本」には、横書きがあります。

そこは序の口。文字が半紙からはみ出したり、逆に、大きく余白を残していたり、文字がまがっていたり、明朝体?だったりと、習字教室に通ってない子供でも「書けそう!」「書いてみたい!」「目立ちたい!」となる手本ばかりです。従来の習字や書道の固定概念が瓦解していく感じで、大人も、今まで書道に持っていたモヤモヤがスッキリします。

◆楷書以外の多様性ある書き方の提案
現在、多くの大人が筆で字を書くことを避けています。これは、従来の楷書教育が苦手意識を作ってしまった結果だと思います。そこで私達は、字体(文字の骨格≒読める)を守りながら、楷書以外の多様性のある書き方や構成方法を提案しています。

仕事で、フォント選びや構図は、プレゼン資料やWebデザインではかなり重要な要素で、多くの選択肢から選ぶのが常識です。せっかく自由な手書きの書道で、「縦書き」「楷書」しか認めないというのは多様性に欠ける気がします。

◆安心してください、(賞に)入ってますよ
親御さんとしたら、こんな書き方したら怒られないか心配する方もいるはずですが、そんな心配は無用です。わよう書道会の生徒は、他団体が応募して入選するのは難しい日本の大手公募書展で何度も入選しています。

書道は黒1色なので『黒で白の形を描く芸術』なのです。そのため、余白を均等に配置すればいい楷書に比べて、余白の配置がアンバランスな『ゆるい手本』の方が難度が高いです。

ところが、実際に書いてみると、書道に固定概念を持つ大人より、子供や外国人の方が『ゆるい手本』は得意なんですね。言われてみたらそうかも知れないと思ってしまいました。

 * * *
苦痛だった書道の宿題も、これなら楽しみながらできるかも? 今年の夏休みは、親子で「ゆるい手本」の書道にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
わよう書道会 「日本一ゆるい書道手本」
うどよし-YouTube

【関連記事】
書道展で展示される作品 なぜ読めないような文字ばかり?
夏休みの宿題の定番「書道」は横書きではいけないの?
中国古典の人名 「劉備玄徳」はどこまでが名字でどこまでが名前?

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。