『キャロル&チューズデイ』主演の島袋美由利&市ノ瀬加那 充実の毎日を語る

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『カウボーイビバップ』『サムライチャンプルー』の渡辺信一郎が総監督を務めるアニメ『キャロル&チューズデイ』(フジ、Netflix)は、ミュージシャンを目指す2人の少女が成長していく姿を描いた物語。2人の少女に芝居の面から命を吹き込むのは、声優の島袋美由利(キャロル)と市ノ瀬加那(チューズデイ)だ。

演じる2人と同様に新人の彼女たち。歌唱を担当するナイ・ブリックスとセレイナ・アンのレコーディングにも立ち会ったことが、キャラクターを掴むきっかけになったようだ。2019年6月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.144で、2人は、こう語っている。

市ノ瀬 「最初、テストで歌われただけでも涙が出るくらいで……歌声の透明感がものすごくて、それでいて思春期ならではの気持ちの揺らぎみたいなものや、内に抱えている葛藤、楽しさなどが曲に応じて表現されていて、一日中聴いていたいぐらいでしたね」

島袋 「最初の見学がオーディションから2~3週間後くらいだったので、まだキャラクターを掴みきれてはいなかったんですが、歌声を聴いた瞬間『キャロルとチューズデイがここにいる』って思えました。ナイ・ブリックスさんの歌声にどこかセクシーな感じや憂いみたいなものを感じたので『それじゃあ、キャロルはしゃべっているときはそういうものを感じさせないようにしよう』という、ひとつの指標みたいなものをいただけた気がしました」

戸惑いながらも、「だんだん空気感みたいなものが混じり合ってきた」(市ノ瀬)、「隣にいてくれるだけでなんとなく感覚がわかるようになってきた」(島袋)と、語る2人。話題作に抜擢され、プレッシャーは並大抵ではないだろうが、現場では色々なことを吸収しているようだ。

島袋 「オンエアを観ていると、いつも初心に返らせてくれるし、『私も楽しまなきゃ』っていう気持ちになります。それはやっぱり主人公のふたりがキラキラしていて、お話が楽しいからで。ぼーっとしているといつの間にか失ってしまいそうなものを、教えてくれているような気がします」

市ノ瀬 「この作品があるからこそ『もっとお仕事を頑張らなきゃな』って常日頃思えますし、家に帰ったらなにをするよりも先に即アフレコ映像をチェックしちゃうぐらい、演者としてもひとりの視聴者としてもすごく楽しみにしているんです。それに、特に生の芝居感を大切にしている現場ならではのやりとりの繊細さも学べているので、現場も含めて非常に多くのものをいただけているなと思います」

これから物語は終盤に差し掛かるが、「キャロルとチューズデイの歌を聴いてまわりの人たちがどう反応していくのかが非常に楽しみ」(市ノ瀬)、「ゴールがわかっているお話なのにまだ兆しも見えていないので、そこに至るまでのストーリーを一緒に予想しながら観ていただけたらうれしい」(島袋)と、見逃せない展開が続きそう。全19曲が収録された『TVアニメ「キャロル&チューズデイ」VOCAL COLLECTION Vol.1』も7月31日にリリースされ、彼女たちの名前は知れ渡るのは、もはや時間の問題のようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月26日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイック・ジャパンvol.144

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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