「乳首残像」「触手」「断面図」「アヘ顔」など、エロマンガ特有の表現がいつ発明され、進化し、共通言語化したのかについて探る『エロマンガ表現史』(稀見理都・著 太田出版)が、11月1日に刊行されるのを記念し、大阪と東京にて刊行記念イベントが開催される。
稀見理都(きみ・りと)は、美少女コミック研究家、インタビュアー、ライター。日本マンガ学会に所属する稀見は、『増補エロマンガ・スタディーズ』(永山薫、ちくま文庫)の監修や、『いちきゅーきゅーぺけ』(甘詰留太、白泉社)のエロマンガ時代考証を担当し、企画「エロまんがとSF」にて第24回暗黒星雲賞を受賞。2015年、2016年にカリフォルニアで開催された北米最大のアニメイベント「ANIME EXPO」では、「HENTAIスペシャリスト」の肩書きでゲスト招待され、講演を行なった。
『エロマンガ表現史』は、独特の言語感覚が発揮・要求されるエロマンガの表現の特殊性について、その歴史を丹念にたどったものだ。同書内では、「『おっぱい表現』の変遷史」(第1章)、「『触手』の発明」(第3章)、「『くぱぁ、らめぇ』の音響史」(第6章)、「性器修正の苦闘史」(第7章)など、エロマンガ独特の表現について広く考察。秘められた歴史について解説している。
トークイベント「現場から表現まで、エロマンガの魅力全部教えちゃうナイト!」は、『エロマンガ表現史』の刊行を記念し、インタビューの裏話や、ページの関係で載せきれなかったもっとマニアな表現史を、豪華ゲストを交えて語るもの。ここだけでしか聞けないエロマンガトークが炸裂する。
大阪は2017年10月31日(火)、ロフトプラスワンWEST(大阪市中央区宗右衛門町2-3 美松ビル3F)にて開催。開場は18:30、開演は19:30。出演は稀見理都、Cuvie、有馬啓太郎、DISTANCE、田中ユタカほか。東京は2017年11月13日(火)、阿佐ヶ谷ロフトA(杉並区阿佐谷南1-36-16-B1)にて開催。開場は18:30、開演は19:30。出演は稀見理都、永山薫、安田理央、クジラックス、三峯徹、ジョン・K・ペー太ほか。
【関連リンク】
・『エロマンガ表現史』
・ロフトプラスワンWEST
・阿佐ヶ谷ロフトA
【関連記事】
・デビュー当時のタモリ 江頭2:50のようなキワモノ扱いだった
・星野源の憧れはクレージーキャッツ「役者も書くことも音楽も全部やりたい」