2017年に大活躍した欅坂46の中で、ひとり我慢の時を過ごしたのが、休養で4か月の離脱を余儀なくされた今泉佑唯だ。グループが順調に成長を続けるなか、彼女はどんな思いでそれを見つめていたのか? 2017年12月25日発売の『クイック・ジャパン』vol.135で、今泉はこのように語っている。
「メンバー41人の中で一番になれるものがほしくて。ダンスもビジュアルも自信がないから、歌なら好きだし磨けば一番になれるかもしれないと思ったんですよね。なので休養中も家で歌ったり、ボイストレーニングに通ってゆいちゃんずの曲を練習したりしていました。そうしたら、180度くらい考え方が変わって。
今までは『歌の上手さ』だけを重視していたんです。でも今は『気持ちを届ける』ことのほうが大切だと思っています。もちろん上手になりたいけど、それよりも自分の感情を、歌を通して誰かに届けたいという思いが強くなりました」
そのために自分の声を研究し、練習も変え、自分の声質を受け入れたことで、「歌うことがもっと楽しくなりました」という今泉。休養が発表された時、彼女にはいろいろな選択肢があったはずだが、休養は彼女にとってプラスだったのだろうか?
「今までで一番歌と向き合えた時間で、この時間があってよかったと胸を張って言えます。マイナスからプラスに切り替えられるように思考も変わって、上手く振る舞おうと思いすぎなくなって、本当に今ハッピーなんです。そういう心持ちは変わらずに、これからもやりたいことを自分の中に明確に持って、歌でいろんな人とつながりたいですね」
ファンやメンバーを心配させた休養だったが、今泉にとっては絶対に必要な時間だったことは間違いないよう。グループの歌姫の復帰は、欅坂46をさらなる高みへと引き上げそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.135(2017年12月25日発売/太田出版)
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