39年もの間、この世に存在する多くの謎に向き合ってきた雑誌『ムー』は、創刊から2018年6月現在までで452冊を刊行しています。そして毎号目玉として組まれるのが総力特集です。これまでどんな特集が組まれたかを集計し、ジャンルごとに分別してランキング化したら、いったい何が上位にあがってくるのでしょうか。すべての号を調べてみました。
1位は「古代文明」。2位の「宇宙」とはわずか1回差の87回でした。そもそも雑誌名が、かつて太平洋に存在したと言われる文明から名前を拝借しているわけで、納得の結果です。古代文明が初めて特集されたのは創刊2冊目の1979年12月号で、タイトルは「幻のムー大陸は存在した!?」。この号では、迫力たっぷりの絵で同文明を再現しており、ムー大陸と言われたらコアな読者はこのヴィジュアルを思い出すはずでしょう。
驚くことに、80年代から90年代は4回に1回は古代文明にまつわる特集が組まれており、特に1985年8月からの1年間は12特集中6特集が古代文明。翌年にはTBS系列で「世界ふしぎ発見!」の放送が始まり、人気を博すわけですが、『ムー』はここでもトレンドを先取りしていたようです。
2位の宇宙は、UFO、異星人、天体にまつわるテーマなどを一括りで集計。創刊号の特集が「異星人は敵か、味方か!?」でしたし、そこから幾度となくこの宇宙に関する謎が取り上げられることから『ムー』の一貫した姿勢が見て取れます。
創刊号特集の読みどころは、同誌顧問の南山宏さん、たま出版社長の韮澤潤一郎さん、UFO研究家の高梨純一さん、漫画家の石ノ森章太郎さんによる対談。宇宙人がなぜ地球を訪問するのかというテーマで激論が交わされ、結論は、優れた文明を持つ異星人たちは地球の文化の行末を見守っている……。現在もUFO目撃証言が日々生まれていますが、彼らは今でも地球を見守っているということですね。また内訳ですが、UFOが26回、異星人が22回と僅差で、その他が38回と、非常にバランス良い配分。3位は「予言・預言」で60回でした。
【関連リンク】
・ケトル VOL.43(ムー特集号)
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