声優、俳優、歌手とさまざまな顔を持つ宮野真守が、6月にベストアルバム『MAMORU MIYANO presents M&M THE BEST』をリリースした。声優として400本以上の作品に出演する一方、歌手として1万人クラスのアリーナを埋める力を持つ宮野だが、今回のベストアルバムは彼にとってどのような作品となったのか? 2018年6月15日発売の『クイック・ジャパン』vol.138で、宮野はこのように語っている。
「10年間続けてきた証であるベスト盤を自分の名前で出せるということが、なによりうれしかったですね。シングル曲16曲を眺めながら『これだけ真っ直ぐに音楽と向かい合ってこられたんだ』と思えるし、自分なりの歴史も感じるし、とても感慨深くもあって。常に全力を注いできましたけど、その積み重ねを経て成長できていることも、時系列に並べるとより感じられますよね。僕にとっては10 周年記念に与えてもらったプレゼントのようで」
芸能活動のスタートは子役で、そこからの歩みの中で音楽と出会い、音楽活動が10周年になった宮野。幅広い分野で活動するなかで、音楽活動はどのような位置付けなのだろう?
「最近ね、自分自身の音楽にやっと自信が持てたんです。『まだまだだな』と思うその一方で、役者の仕事にも確実に僕の音楽活動が影響を与えていて、結びついてくる仕事も増えてきました。“宮野真守の表現”として、音楽作品も自信を持ってお届けできるものになっているなって思います。だから、位置付けで言うとすごく重要な位置にあって、すでに僕の表現活動においては欠かせないものになっていると思っています」
音楽活動についてポジティブに語れるようになるまでは、すごく時間がかかったと語る宮野。かつては、「音楽のプロフェッショナルであるみなさんに、失礼にならないかな」と考えることもあったものの、今回自信を持てる内容のベストアルバムが出せたことで、「音楽活動も僕のエンターテインメントを形作る一部です」と、胸を張って言えるようになったそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.138(2018年6月15日発売/太田出版)
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・『クイック・ジャパン』vol.138
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