ももいろクローバーZの初主演映画『幕が上がる』が2月28日に公開された。この映画は、静岡県の高校を舞台とした、演劇部の青春を描いた物語。弱小演劇部の部員たちに演劇の楽しさを教える新任教師・吉岡美佐子を演じた黒木華は、自身が高校演劇の経験者だが、彼女はなぜ演劇を選んだのだろう? 2月13日発売の『クイック・ジャパン』vol.118で、黒木はこのように語っている。
「小さい頃から、母に映画をよく観に行かせてもらったり、子どもたちがやる演劇のサークルのようなものに参加していて。それでたぶん興味を持ったんだと思います。高校を選ぶ時に、私は中学の友達が一切いないところに行きたかったんですね。環境を新しくしたいと思ったんです。あと高校では何か打ち込めるものをしたかった」
そうやって飛び込んだ演劇部だったが、大会では「うちの学校のほうが評判が良かったのに、他の学校が通ったりするし…」「脚本が良かったからという理由で上がっていく人たちがいたし…」と、さまざまな葛藤があったという黒木。しかし結果的に、演劇部で培われたものは大きかったようだ。
「演劇って観ない方にとってはどこかアンダーグラウンドじゃないですけど、暗いイメージがあると思うんです。でも全然体育会系だし、走りこみとか腹筋とか背筋とかもあるし、他の部活と変わらないんですよ。もちろん変な部分もありますけど(笑)。
でも私は演劇をやって初めて人と関わったと思っています。ケンカもいっぱいしましたし、私は人見知りなので、人見知りというかあまり人と関わることを上手にできるタイプではないので、演劇がコミュニケーションを教えてくれたと思っています」
「高校生の時は演劇しかしてなくて、恋愛をしてなかったので、制服着てデートとかすごい憧れてました」と語る黒木。そうやって打ち込んだ演劇を自分の仕事に選んだ彼女は、
「演劇のいいところって、足が遅かろうが速かろうができるし、人前に出るのが苦手な人は照明さんとか音響さんとか、それぞれに居場所がある。人と人とがちゃんと関わりあえる時間を持てるところ、私はすごく素敵だなと思います」
と語っている。
◆『クイック・ジャパン』vol.118(2015年2月13日発売/太田出版)
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