多忙を極めるバカリズムが『アイドリング!!!』のMCを続ける理由は?

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『クイック・ジャパン』の人気放送作家座談会で、バカリズムが「パーソン・オブ・ザ・イヤー2014」に選ばれた。放送作家が満場一致でバカリズムを選ぶなか、選出理由の一つとして挙げられたのが、「『アイドリング!!!』を続けているのが何よりえらい」という意見。今や引っ張りだこのバカリズムは、深夜帯に放送されるアイドル番組のMCをなぜ続けているのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.118で、バカリズムはこのように語っている。

「出演者では僕が一番先輩で、仲のいいディレクターさんが目の前にいて、一緒に笑いながら作っていけるから楽しいんですよね。ノーストレスで、やめる理由がない(笑)。打ち合わせも段取りの説明だけ。5分ぐらいなんです。回によってはお任せで、打ち合わせなしの回もあります」

実際、菊地亜美の卒業の回では、「女の子を使ってムチャクチャなリハーサルをして下さい」というお題だけが与えられ、30分間のアドリブコントをやったこともあったのだとか。スタート時から同番組のMCを担当するバカリズムは、この番組で“テレビの振る舞い”を覚えたという。

「(『アイドリング!!!』を)やってなかったら、もっとマニアックなライブ芸人のままだったんじゃないですか。MCを経験したことで他の番組にゲストで出た時、司会者の気持ちが分かるようになった部分もありますし。番組が開始した頃は、素人同然の女の子たちだったんで、とにかく喋らないんですよ。話をふっても『ないです』だったり、つまらない話が長かったり」

そういった経験を重ね、「こういう話をすると返しが難しいとか、ゲストで呼ばれた時はダラダラ喋らないとか、あれこれ学びました」と語るバカリズム。今やゴールデンタイムの常連となった彼だが、放送開始から8年が経過する『アイドリング!!!』から学んだものは少なくなかったようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.118(2015年2月13日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.118

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。